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アジアの出産と家族計画 「産む・産まない・産めない」身体をめぐる政治

出版社名 勉誠社
出版年月 2014年3月
ISBNコード 978-4-585-23025-0
4-585-23025-4
税込価格 3,520円
頁数・縦 286P 22cm

商品内容

要旨

人が子供を産み育てて世代をつなぐ営みは、古来繰り返されてきた。そのあり方は、地域によって時代によって大きく異なっている。アジア各国・各地域の20世紀後半から現在までのリプロダクション―生殖の変化を跡づけ、比較の視野のもとに、その意味を多元的に考察する。

目次

1 戦後「日本」の生殖における国家と女性(「産む・産まない・産めない」と日本の戦後―女たちの人生
「日本一」の出生率と沖縄の子産み―日米支配と家父長制下の家族計画)
2 中国農村における出産の国家化と医療化(「一人っ子政策」前夜の中国農村―Q村における「生まない」選択の登場
国家プロジェクト、医療マーケットと女性身体の間―中国農村部における病院分娩の推進)
3 アジアの家族計画における援助と国家と女性(「リプロダクションの文化」としての家族計画―ネパールにおける生殖統制の条件
ラオスにおける「生殖コントロール」の様相―女性の健康プロジェクトとしての導入)
4 医療化する生殖(医療化された出産への道程―韓国の「圧縮された近代」
日本における不妊をめぐる身体政治―不妊治療費への健康保険適用と公費助成を例に)

著者紹介

小浜 正子 (コハマ マサコ)  
日本大学文理学部・教授。専門は中国近現代史、ジェンダー史
松岡 悦子 (マツオカ エツコ)  
奈良女子大学大学院生活環境科学系・教授。専門は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)