• 本

黄泉の国との契約書 東アジアの買地券

出版社名 勉誠社
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-585-32030-2
4-585-32030-X
税込価格 4,180円
頁数・縦 226,2P 26cm

商品内容

要旨

東アジアの墓葬遺構からは、「買地券」と呼ばれる遺物が発見されることがある。これは死者や遺族が、墓地を正当に購入したことを示す売買契約書であり、その多くは冥界の神々と結んだ契約なのである。古代中国に源を発し、朝鮮半島や日本でもその遺例が発見されている「買地券」は、時代・地域により様々な特徴を有し、東アジアの文化交流史を考えるうえで貴重な資料である。中国・朝鮮・日本に残る特色ある事例を多数のカラー図版とともに紹介、詳細な解説と釈文・現代語訳によって「黄泉の国との契約書」という不思議な存在を読み解く初めての書。図版点数二一〇点以上!

目次

中国(建初元年買山地題記
劉元台買地券
会稽亭侯買地券 ほか)
朝鮮(武寧王買地券
闡祥買地券
世賢買地券 ほか)
日本(矢田部益足買地券
宮ノ本遺跡出土買地券)
総論(虚実が交錯する古代中国の買地券
買地券文化と朝鮮・日本)

著者紹介

稲田 奈津子 (イナダ ナツコ)  
東京大学史料編纂所准教授。専門は日本古代史・東アジア比較文化史
王 海燕 (ワン ハイイェン)  
浙江大学歴史学院教授。専門は日本古代史・日中文化交流史
榊 佳子 (サカキ ケイコ)  
東京大学史料編纂所学術専門職員。専門は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)