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探偵小説あるいはモデルニテ

叢書・ウニベルシタス 605

出版社名 法政大学出版局
出版年月 1998年5月
ISBNコード 978-4-588-00605-0
4-588-00605-3
税込価格 4,400円
頁数・縦 354,7P 20cm

商品内容

要旨

メグレやポアロのユートピアへ―探偵小説の社会学。文学かゲームか、多義的な世界を解読。ポー以来1世紀半の歴史を有する探偵小説は、近代人の「存在の不確定性」を土壌とするモダンの文化である。謎と疑い、手がかりと捜査のエクリチュールの問題性と可能性、またその深層に潜む現代的な「オイディプス神話」を透視する、注目の文化記号論的・文学制度論的考察。

目次

第1部 歴史の統一性(ジャンルの誕生
裁判小説対芸術小説
近代的なるもの(ル・モデルヌ)の出現 ほか)
第2部 形式の二面性(登場人物のシステム
コードとの戯れ
疑いのエクリチュール ほか)
第3部 三つのユートピアと一つのコンプレックス(ルールタビーユのユートピア
メグレのユートピア
ジャプリゾにおけるユートピア ほか)

出版社・メーカーコメント

探偵小説は近代の文化そのものだ。謎と疑い,手がかりと捜査のエクリチュールの問題性と可能性を論じ,その深層に現代的な〈オイディプス神話〉の構造を透視する。