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述語づけと発生 シェリング『諸世界時代』の形而上学

叢書・ウニベルシタス 1134

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-588-01134-4
4-588-01134-0
税込価格 3,520円
頁数・縦 193,27,3P 20cm

商品内容

要旨

マルクス・ガブリエルの師である哲学者ホグレーベの代表作。未完の遺稿『諸世界時代』の解釈を通して、シェリング哲学の現代的意義を明らかにする一冊。「世界は存在しない」というガブリエルの主張の源泉にも溯りながら、シェリング思想の核心へ導いてゆく。待望の初邦訳。

目次

第1章 序
第2章 シェリングとダンテ―シェリングの思惟へのひとつの導入(ダンテ読書会
新しい神話の理念
自然についての壮大な詩
ダンテに対するシェリングの関心
シェリングは〈新しい神話〉を詩の形式で表現することを断念する
ダンテは『諸世界時代』にとって理想の意味を持つ
『諸世界時代』の論証を再構成するという課題)
第3章 『諸世界時代』の再構成への移行―述語づけの理論と形而上学(形而上学と述語づけの成功条件
形而上学と述語づけの妥当条件
形而上学と述語づけの存在条件
述語づけの開始条件―超越論的理想に関するカントの理論
シェリングと超越論的理想に関するカントの理論との関連
述語的素粒子の理論について)
第4章 述語づけと発生―『諸世界時代』(『諸世界時代』の“述語づけの理論”的アプローチ
根源的否定と根源的肯定
述語的回転
カオスから秩序へ
自己組織化と統一
シェリングの世界公式
理性と狂気)
第5章 後記