外国人集住団地 日本人高齢者と外国人の若者の“ゆるやかな共生”
扶桑社新書 434
出版社名 | 育鵬社 |
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出版年月 | 2022年7月 |
ISBNコード |
978-4-594-09048-7
(4-594-09048-6) |
税込価格 | 1,056円 |
頁数・縦 | 247P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 国内では、少子高齢化による労働人口の減少が進む。今後、外国人労働者の受け入れは拡大していく可能性が高いが、日本人と外国人が「隣近所」で生活を営んでいく上では、生活習慣の違いなどによるトラブルが起きやすい。それがもっとも顕著なのが多くの外国人が住む「外国人集住団地」だろう。本書は、著者が住むUR川口芝園団地(以下、芝園団地)における芝園団地自治会をはじめ、江東区、横浜、愛知、三重にある「外国人集住団地」をめぐる住民や地域、企業などの取り組みを紹介している。団地においては、とくに「高齢者の日本人住民」と「若者の外国人住民」の「国籍」よりも「世代の違い」による課題が多く、同じ居住場所で暮らすためには「ゆるやかな共生」が必要だと説く。芝園団地自治会は、近年、取り組みが評価され、2015年度「あしたのまち・くらしづくり活動賞総務大臣賞」をはじめ多くの賞を受賞している。著者は、芝園団地自治会事務局長。1981年埼玉県上尾市生まれ。早稲田大学商学部卒。三井物産で海外業務を経験し、2012年に退社。現在は各地で外国人との共生に関する講演会などを行う。2018年、日本青年会議所「人間力大賞総務大臣奨励賞」受賞。 |
商品内容
要旨 |
かつて「チャイナ団地」と呼ばれ今も住民の半分以上が外国人の芝園団地(埼玉県川口市)に住み数々のトラブルと向き合い見えてきた共生の道筋! |
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目次 |
はじめに かつて「チャイナ団地」と呼ばれた芝園団地 |
出版社・メーカーコメント
かつて「チャイナ団地」と呼ばれ、今も住民の半分以上が外国人の芝園団地(埼玉県川口市)に住み、数々のトラブルと向き合い見えてきた共生の道筋――急激に進む高齢化と多国籍化の中で誰もが住みやすい環境をつくる!!【目次】はじめに かつて「チャイナ団地」と呼ばれた芝園団地第一章なぜ芝園団地は外国人住民が激増したのか「見知らぬ隣人」が「迷惑な隣人」に/外国人住民の増加/母国との生活習慣の違いが生むトラブル/外国人居住者への誹謗中傷 他第二章 「開かれた自治会構想」と「芝園かけはしプロジェクト」日本人住民と外国人住民の関係づくりの三つの課題/開かれた自治会構想/学生ボランティア団体「芝園かけはしプロジェクト」発足/SNSによる外国人住民への情報発信 他第三章 各地の外国人集住地域の「共存」「共生」の取り組み<UR大島六丁目団地(東京都江東区)>インド人住民の集住/「日本語ワカリマセン」/インド人目線での効果的な生活トラブル対処法<県営いちょう上飯田団地(神奈川県横浜市)>中国残留邦人の帰国とインドシナ難民の受け入れ/団地祭りと国際交流会を合体/団地で生まれ育った「第二世代」 <UR知立団地(愛知県知立市)>トヨタのお膝元にある外国人集住団地/交代勤務による生活リズムの違いが生む騒音/外国人自治会役員への敵意 <UR笹川団地(三重県四日市市)>ブラジル人がサッカーW杯優勝で大騒ぎ/1000台以上の路上駐車問題/南米ペルー出身の日系三世から見た笹川団地/多文化共生モデル地区担当コーディネーター 他第四章 日本人同士でもできていない「共存」「共生」日本人同士も「見知らぬ隣人」の時代/保育園や除夜の鐘の騒音問題/昔の日本人は本当に「共存」「共生」できていたか/人間関係が希薄化しつつある日本社会 他第五章 「隣近所の多文化共生」を推進するための提言?居住地の隔離が生む別の問題/総務省「地域における多文化共生」の定義/「共存」するために日本の生活習慣を伝える機会の確保/ど「共生」のための日本人と外国人の「接点」づくり/自治会・町内会の可能性 他終 章 多文化共生は足元から母国との違いは氷山の一角でしかない/似ている体験に置き換えることの大切さ/多文化共生は足元から