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五輪カルテル

出版社名 扶桑社
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-594-09458-4
4-594-09458-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 269P 19cm

商品内容

要旨

戦後最大の国家プロジェクトを喰い物にした闇紳士たちと東京地検特捜部の暗闇。

目次

第1章 安倍元総理の死によって開けられた「パンドラの匣」
第2章 闇のフィクサー―日本のスポーツビジネスを変えた男
第3章 五輪組織委を支配した慶應三田会パワー
第4章 30年前の邂逅―早稲田の森と慶應の高橋
第5章 特捜の再始動
第6章 汚職報道で沈黙するメディア
第7章 「嘉納治五郎財団」というブラックボックス
第8章 五輪と神宮外苑再開発
第9章 明治神宮が手にした「錬金術」
第10章 五輪は外苑再開発のために招致されたのか?

出版社・メーカーコメント

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件は、2023年7月時点で総勢15人が起訴され、うち10人に有罪判決が言い渡されている。汚職事件はのちに、テスト大会の企画立案業務の差配が行われたとされる官製談合事件に発展したが、その中心人物は、紛れもなく広告最大手電通出身の高橋治之元五輪組織委員会理事だった。「日本のスポーツビジネスを変えた男」長年、そう呼ばれてきた“闇のフィクサー”は、なぜ、ここまで強大な権力を握り、五輪という巨大ビジネスを裏で牛耳ることができたのか? それは、組織委員会の会長を務めた「スポーツ界の首領」・森喜朗元総理の虎の威を借りていたからにほかならない。 猪瀬直樹東京都知事が徳洲会事件で都政退場を余儀なくされ、舛添要一新都知事誕生までの「空白の48日間」で決められた不可解な人事、利用された旧皇族出身の竹田恒和JOC会長と慶応三田会ネットワーク、安倍元総理銃撃事件をきっかけに動き始めた検察機構、五輪招致にカラんで不明瞭な1億4500万円のカネが流れていた「嘉納治五郎財団」、そして、五輪招致よりも前に決まっていた明治神宮外苑再開発プロジェクトが意味することとは--? 一連の不祥事で札幌が名乗りを上げていた2030年冬季五輪招致が危ぶまれるなか、戦後最大の国家プロジェクトに群がった“闇紳士”たちの実像を炙り出し、五輪と神宮再開発を結ぶ接点を追うジャーナリスト・上杉隆渾身の問題作!

著者紹介

上杉 隆 (ウエスギ タカシ)  
1968年、東京都出身。ジャーナリスト、作家、僧侶、株式会社NO BORDER代表取締役、日本ゴルフ改革会議事務局長。都留文科大学卒業後、NHK報道局、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者などを経てフリーのジャーナリストに。2002年、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」企画賞受賞。2011年、公益社団法人自由報道協会を創設。その後、日本初のインターネットによる報道番組「ニューズ・オプエド」を主宰。プロデューサーとアンカーマンを務め30万人の支持を受けるメディアに育て上げる。2016年には東京都知事選挙に立候補し、第4位の17万9631票を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)