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カリガリからヒトラーへ ドイツ映画1918−1933における集団心理の構造分析 新装版

出版社名 みすず書房
出版年月 1995年7月
ISBNコード 978-4-622-01562-8
4-622-01562-5
税込価格 4,620円
頁数・縦 346,14,15P 図版32P 20cm
シリーズ名 カリガリからヒトラーへ

商品内容

要旨

著者は、映画は他の芸術媒体よりもより直接的な方法で、その国民の集合的な精神を反映する、という考えのもとに、ドイツ映画をとおして、ヒトラーを出現させるに至ったドイツ人の秘められた内面的パターンを明らかにする。前ファシズム的徴候へのきめ細かな分析による、文化史的アプローチの傑作。

目次

序論
第1章 擬古的な時代―一八九五‐一九一八(平和と戦争
前兆 ほか)
第2章 第一次大戦後の時代―一九一八‐一九二四(自由のショック
カリガリ博士 ほか)
第3章 安定した時期―一九二四‐一九二九(衰退
凍った大地 ほか)
第4章 ヒトラー直前期―一九三〇‐一九三三(歌と幻影
殺人者はわれわれの中にいる ほか)
補遺 プロパガンダとナチの戦争映画(映画観と映画政策
映画策略 ほか)

著者紹介

クラカウアー,ジークフリード (クラカウアー,ジークフリード)   Kracauer,Siegfried
1889‐1966。1889年にユダヤ系ドイツ人としてフランクフルト・アム・マインで生まれ、1966年11月26日ニューヨークで死去す。ベルリンとミュンヘンの大学で哲学と社会学を学び、1920年から33年までフランクフルト新聞で映画評を担当す。ナチスの執権と共にフランスに亡命し、41年にアメリカに渡る。43年までニューヨーク近代美術館映画部で映画研究した成果を『プロパガンダとナチスの映画』に纏める。ロックフェラー、グッゲンハイム財団の研究奨励金を得て47年に『カリガリからヒトラーへ』を発表。52年からコロンビア大学の応用社会学研究所の調査主任となり、彼の持論に基づいた研究書『映画理論』を60年に出版す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)