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解釈人類学と反=反相対主義

出版社名 みすず書房
出版年月 2002年6月
ISBNコード 978-4-622-03682-1
4-622-03682-7
税込価格 3,850円
頁数・縦 252,24P 20cm

商品内容

要旨

反=反相対主義とは、文化の政治学とはいかなるものか?本書は、日本での3回の講演も含め、アメリカを代表する知性の日本語版オリジナルの論集である。みずからの思想遍歴を語り、初期のインドネシアでのフィールドワークの実状を説明し、自分の立場を鮮明にしつつ、現代世界を論じた本書は、著者のエッセンスであるとともに、難解で知られるギアツ思想への最良の入門書にもなっている。

目次

第1部 遍歴(アジア研究と私―福岡アジア文化賞受賞記念講演
遍歴の回想)
第2部 多様性(文化の政治学―分解する世界とアジアのアイデンティティ
反=反相対主義―米国人類学会特別講演)
第3部 経済と文化(バザール経済―農民市場における情報と探索
一九世紀バリの交易拠点
インドネシアの二共同体の社会変化と経済発展―事例研究
文化と社会変化―インドネシアの事例)
第4部 展望(言われつづけてきたこと―反=反相対主義と還元論)

おすすめコメント

『ヌガラ』『文化の解釈学』ほかで知られるアメリカを代表する人類学者の日本語版オリジナルの論集。文化とは、解釈とは…。日本での三回の講演を主にまとめ、著者の全貌を伝える、難解で知られるギアツ思想への最良の入門書。

著者紹介

ギアツ,クリフォード (ギアツ,クリフォード)   Geertz,Clifford
1926年米国サンフランシスコ生まれ。アンティオク・カレッジで哲学の学士号(A.B.,Antioch College,1950)、ハーバード大学社会関係学研究科で人類学博士号を取得(Ph.D.,Harvard University,1956)。カリフォルニア大学(バークレー校)助教授、シカゴ大学助教授・準教授・教授を経て、1970年にプリンストン高等研究所の社会科学部門教授となった。1982年よりハロルド・F・リンダー特別教授、2000年より同部門の名誉教授。米国を代表する人類学者として解釈学的アプローチによる「解釈人類学」を主張し、おびただしい量の濃密な著作により、人類学ばかりでなく歴史学、社会学、哲学などをはじめとする現代人文社会科学に巨大な影響を与えてきた
小泉 潤二 (コイズミ ジュンジ)  
1948年東京生まれ。1973年東京大学教養学部教養学科卒業。1975年に東京大学大学院社会学研究科博士課程に進学後、スタンフォード大学に留学、人類学博士号を取得(Ph.D.,Stanford University,1981)。アルバータ大学・愛知県立大学・新潟大学・大阪大学の講師・助教授を経て、現在大阪大学大学院教授(人類科学研究科)。この間1996‐97年にプリンストン高等研究所社会科学部門ハンズマン招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)