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魔王 下

Lettres

出版社名 みすず書房
出版年月 2001年7月
ISBNコード 978-4-622-04809-1
4-622-04809-4
税込価格 2,530円
頁数・縦 P241〜456 20cm
シリーズ名 魔王

商品内容

要旨

ドイツ軍の捕虜となったアベル・ティフォージュ。森と動物になじんだ彼にとって、ロミンテン禁猟区への移動は、さらなる運命の導きとなった。プロイセンの森の奥深く、そこで見たのは帝国狩猟頭ヘルマン・ゲーリングの宮殿。鹿を狩り、ライオンと共に肉を食らうその姿に、人食い鬼たる自らの本質を感じつつ、さらなる太古の世界に向けてティフォージュは旅する…。ついに到達したカルテンボルン城は少年戦士を養成するナポラで、ナチズムの核心を体現する場所であった。ソ連軍の猛攻に崩壊寸前のドイツ第三帝国、その中で死んでいく少年たち、ティフォージュはとうとうしるしの意味を知らされる。20世紀文学において『ブリキの太鼓』とならび不動の位置を占める幻想的戦争文学の傑作。

おすすめコメント

トゥルニエは、古典や神話を巧みに盛り込んで、ナチズムと子どもと人食い鬼の物語を紡いだ。「奇妙な戦争」に突入してゆく世界と、その中で繰り広げられる人間の悲劇を圧倒的な筆力で描ききる。幻想的戦争文学の最高表現。1970年フランスでゴンクール賞受賞。

著者紹介

トゥルニエ,ミシェル (トゥルニエ,ミシェル)   Tournier,Michel
1924年パリに生まれる。ラジオ局、出版社に勤めたのち、『フライデーあるいは太平洋の冥界』(1967、邦訳1982、岩波書店)で作家となる。現代フランスを代表する文学者でありつづける
植田 祐次 (ウエダ ユウジ)  
1936年旧満州営口に生まれる。早稲田大学大学院博士課程中退。18世紀フランス文学専攻。青山学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)