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現代精神医学のゆくえ バイオサイコソーシャル折衷主義からの脱却

出版社名 みすず書房
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-622-07707-7
4-622-07707-8
税込価格 7,150円
頁数・縦 357,32P 22cm

商品内容

要旨

精神医学は今のままでよいか。「生物心理社会折衷主義」が生んでいる弊害や、エヴィデンスに基づく医学を徹底的に批判し、あるべき医学的“知”を問う。『現代精神医学原論』の著者が放つ第二弾。

目次

第1部 生物心理社会モデルの興隆(寛容さに潜む危険―アドルフ・マイヤーの精神生物学
理論はたくさん、時間はちょっと―折衷主義の興隆
四方八方に奔走する―ロイ・グリンカーによる「折衷主義のための奮闘」
医学の新しいモデル―ジョージ・ユンゲルの生物心理社会モデル
登場前と登場後―生物心理社会モデルの先駆者たちと後継者たち
停戦―精神医学内戦を調定する)
第2部 生物心理社会モデルの衰退(データに溺れる
折衷主義を教える
薬物療法のゆがみ
現実世界の気まぐれ)
第3部 次に来るものは?(エヴィデンスに基づく医学(EBM)の限界
オスラーの亡霊
二つの文化
意味の意味
解決の始まり―メソード・ベイスドの精神医学
精神医学の新しいヒューマニズム)

出版社
商品紹介

多元主義的精神医学の具体的方法とは?生物心理社会モデルの興隆を中心に描く精神医学の今後。『現代精神医学原論』の著者の第二弾。

著者紹介

ガミー,ナシア (ガミー,ナシア)   Ghaemi,S.Nassir
1966‐。イラン生まれ。タフツ医療センター精神医学教室教授。医学博士。双極性障害(躁うつ病)、不安障害の臨床研究を専門とするが、哲学、公衆衛生学にも造詣が深い。2001年には哲学の修士号(タフツ大学)を取得
山岸 洋 (ヤマギシ ヒロシ)  
1958年長野県生まれ。京都大学医学部卒業。現在、公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院精神科部長、京都大学医学部臨床教授。専門は臨床精神医学、ドイツ精神医学史
和田 央 (ワダ ヒサシ)  
1963年大阪府生まれ。京都大学医学部卒業。現在、京都府立洛南病院院長。専門は臨床精神医学、司法精神医学
村井 俊哉 (ムライ トシヤ)  
1966年大阪府生まれ。京都大学大学院医学研究科修了。医学博士。マックス・プランク認知神経科学研究所、京都大学医学部附属病院助手などを経て、京都大学大学院医学研究科精神医学教室教授。専門は臨床精神医学、行動神経学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)