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ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか

出版社名 みすず書房
出版年月 2013年10月
ISBNコード 978-4-622-07793-0
4-622-07793-0
税込価格 7,040円
頁数・縦 499,93P 20cm

商品内容

要旨

ホロコーストは世界の見方を根底から変えた。証言、フィクション、歴史論争…膨大な応答を明晰に解読、直接経験していない大量死の記憶をいかに継承するかを問う。

目次

序論 ホロコーストとポストモダン
第1部 読むこととホロコースト(「他の書物と同様の仕方で読んだり消費したりしてはならない」―同一化と証言というジャンル
経験の痕跡―証言のテクスト
「忠実でかつ懐疑的、近くかつ遠く」―記憶、ポスト記憶、同一性
ホロコースト読解―一九九〇年から二〇〇三年までのホロコースト・フィクションにおける記憶と同一化)
第2部 ホロコーストのメタヒストリー(歴史主義に抗して―歴史、記憶、そして真実
「脚注なら野蛮でないと言えるだろうか」―サウル・フリートレンダーの仕事における歴史、記憶そしてホロコーストの真実
「何が歴史的説明を構成するのか」―ゴールドハーゲン/ブラウニング論争におけるメタヒストリーと歴史的説明の限界
否定論のメタヒストリー―アーヴィング/リプシュタット裁判とホロコースト否定論)
第3部 ホロコーストの痕跡(汲み尽くせぬ意味、消去しえぬ声―レヴィナスとホロコースト
哲学の灰、灰の哲学―デリダとホロコーストの痕跡
理解の限界―加害者の哲学と哲学的歴史
ポストモダン、ホロコースト、人間の限界)

出版社
商品紹介

ホロコーストはどう語られ、記憶されるべきか。レーヴィからデリダまで、ホロコースト後の証言・フィクション・歴史・哲学を解読。

著者紹介

イーグルストン,ロバート (イーグルストン,ロバート)   Eaglestone,Robert
1968年生まれ。ウェールズ大学で博士号取得。現在、ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校英文科教授。同校ホロコースト研究所元所長。専攻は現代文学、現代思想、ホロコースト研究
田尻 芳樹 (タジリ ヨシキ)  
1964年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。ロンドン大学で博士号取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻はイギリス文学
太田 晋 (オオタ シン)  
1968年生まれ。1998年東京大学大学院単位取得退学。現在、成城大学法学部法律学科教授。専攻はイギリス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)