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精神医学歴史事典

出版社名 みすず書房
出版年月 2016年7月
ISBNコード 978-4-622-07868-5
4-622-07868-6
税込価格 9,900円
頁数・縦 438P 22cm

商品内容

要旨

精神医学の総体を理解するために。概念も診断も混乱している今日、精神医学の総体を知るために構想された歴史事典。カテゴリーや時代や地域を超えて関連する211の大項目。検索に便利な索引1347項目。関係者・図書館必備。

目次

アイゼンク、ハンス・ユルゲン
アカシジア、あるいは静坐不能
アルコール症
アルツハイマー、アロイス
アンドレアセン、ナンシー・クーヴァー
「アンナ・O」
アンヘドニア
イド
イプロニアジドとモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOIs)
イミプラミンと三環系抗うつ薬〔ほか〕

おすすめコメント

今日の精神医学は、過去半世紀を導いてきた精神分析学の実質的な死と、疾病の理解のためには脳生物学を、治療の主要な有効性に精神薬理学を強調するものへの交代期とみることができる。概念も診断も混乱している今日、歴史上生まれてきた概念の連続性と断絶の諸相は、どうなっているか。たとえば、精神医学がいまだにフロイトに恩恵を受けているものは何なのか、精神薬理学の強調はいったいどこから由来したのか、クレペリンとはいったい何者か、そして、精神医学の総体を知るために、何が必要なのか。本書はその構想から誕生した初めての歴史事典である。いつ・どこで・だれが・いかにして精神医学についての何々をしたか。近代精神医学が発展していく19世紀以後を中心に、「アルコール依存症」「アルツハイマー、アロイス」から、「ロボトミー」「ロールシャッハテスト」まで、さまざまなカテゴリーや、時代や地域を越えて関連する211の大項目を50音順に網羅する。それぞれの項目は独立した読み物で、相互連関性も行き届き、最近の項目も充実している。巻末には検索に便利な索引1347項目を付す。

著者紹介

ショーター,エドワード (ショーター,エドワード)   Shorter,Edward
トロント大学医学部の医学史教授(Jason A.Hannah Professor of the History of Medicine)。1941年イリノイ州エヴァンストン(Evanston)に生まれる。現代社会史を専攻し1967年からトロント大学の歴史学科に加わる。10年後同大学教授、現在同大学医学部精神科教授も務める
江口 重幸 (エグチ シゲユキ)  
東京都出身。1977年東京大学医学部医学科卒業。長浜赤十字病院、都立豊島病院を経て、1994年より精神医学研究所付属東京武蔵野病院に勤務する。専攻は臨床精神医学、文化精神医学、医療人類学、力動精神医学史
大前 晋 (オオマエ ススム)  
兵庫県西宮市出身。1995年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部付属病院分院神経科へ入局、以後精神医学研究所付属東京武蔵野病院、東京大学医学部付属病院、国家公務員共済組合連合会虎の門病院分院から本院を経て、2011年より同病院本院精神科部長を勤める。専攻は精神病理学、精神医学史
下地 明友 (シモジ アキトモ)  
沖縄宮古島出身。1973年熊本大学医学部卒業。同大学神経精神医学講座を経て、2005年より熊本学園大学大学院社会福祉学研究科福祉環境学専攻教授。専攻は、臨床精神医学、神経病理学、医療人類学、水俣学
熊崎 努 (クマザキ ツトム)  
1972年生まれ。1997年東京大学医学部医学科卒業。現在、虎の門病院分院精神科医長。専攻は精神病理学、精神医学の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)