• 本

不健康は悪なのか 健康をモラル化する世界

出版社名 みすず書房
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-622-07894-4
4-622-07894-5
税込価格 5,500円
頁数・縦 250,34P 22cm

商品内容

要旨

私たちは、なぜ健康でなくてはならないのだろうか?今日、新たな規範やイデオロギーによって「健康」という言葉が示すものは変容しつつある。15篇を収録。多彩なトピック、多面的な視点からモラル化する「健康」を批判的に考察し、「健康」のあるべき姿を思索する。

目次

イントロダクション―なぜ健康に異議を唱えるのか?
第1部 ところで、健康とは何だろう?(健康とは何なのだろう?そして、どうしたら健康になれるのだろう?
肉体の肥大に伴う危険性―肥満、食事、そして「健康」のあいまいさをめぐって
グローバルヘルスへの異義?―健康を通して、科学、非科学、そしてナンセンスを調停すること)
第2部 道徳から見た健康(遺伝子時代、健康をめぐっての社会的不道徳―人種、障害、不平等
肥満パニック、そして新しき道徳
(ときには)おpっぱいの育児に異議を唱える)
第3部 健康と疾患を造り出すこと(製薬業界のプロパガンダ
受動‐攻撃性パーソナリティ障害の奇妙に受動‐攻撃的な歴史
強迫性障害の氾濫―精神医療への異議
原子力への異常な愛情―あるいはいかにして原子爆弾は死に関するアメリカ人の考え方を変えたのか)
第4部 健康になった後の快楽と苦痛(セックスは健康のために必要か?―無性愛という悦び
備えよ―サバイバーシップは癌患者の義務なのか?
苦痛の名のもとに)
結語―来たるべき健康とは?

出版社
商品紹介

「健康」概念を構成するイデオロギーとは?医療人類学、生命倫理学、フェミニズム研究など、多面的な視点で「健康」の虚像に迫る。

おすすめコメント

友だちを紹介するように、忘れたくない、忘れてはいけない、大事な人、そして本を紹介する50編余のエッセイ。目立たぬ場所でひとり、自由で、自立した精神でこつこつと生きた人たち。自分のあたまで考えるために、示唆を与えてくれる本たち。いまこそ読みたい一冊。登場する人たち――江藤文夫、加藤周一、モラエス、チャペック、「白バラ」の大学生ほか。

著者紹介

細澤 仁 (ホソザワ ジン)  
1963年生まれ。精神科医。臨床心理士。1988年京都大学文学部卒、1995年神戸大学医学部卒。神戸大学大学院医学系研究科助手、兵庫教育大学大学院学校教育研究科教授などを経て、現在、アイリス心理相談室、フェルマータ・メンタルクリニック
大塚 紳一郎 (オオツカ シンイチロウ)  
1980年生まれ。臨床心理士。2002年慶應義塾大学文学部卒。2009年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、菊川荒木内科心療内科、東洋大学附属姫路中学校・高等学校スクールカウンセラー、大塚心理療法プラクシス
増尾 徳行 (マスオ ノリユキ)  
1968年生まれ。臨床心理士。1993年京都大学法学部卒。2003年関西大学大学院社会学研究科博士課程前期課程修了。公益財団法人復光会垂水病院、神戸松蔭こころのケア・センターなどを経て、現在、兵庫県立光風病院、上本町心理臨床オフィス
宮畑 麻衣 (ミヤハタ マイ)  
1987年生まれ。臨床心理士。2011年大阪市立大学生活科学部卒。2013年大阪市立大学大学院生活科学研究科前期博士課程修了。現在、兵庫県立光風病院(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)