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歴史の工房 英国で学んだこと

出版社名 みすず書房
出版年月 2016年12月
ISBNコード 978-4-622-07985-9
4-622-07985-2
税込価格 4,950円
頁数・縦 281P 20cm

商品内容

要旨

本書、『明け方のホルン 西部戦線と英国詩人』で文名を馳せたイギリス社会経済史・文化史家にして英国王立歴史学会フェローの、待望のエッセイ選である。「英国へ留学してからも、わたしが親近感を持てる歴史家たちはみな左翼といわれる人たちだった。本書でもその人となりを語った恩師のラファエル・サミュエルはいってみれば英国の左翼をそのまま体現しているような人物だった。またわたしの博士論文の主査であり、彼の主催するセミナーに熱心に出席し大きな影響を受けたエリック・ホブズボウムもイギリス左翼の代表的な歴史家であった。」その親方サミュエルを偲ぶ「歴史工房での徒弟時代」、最初に研究員となった「ニーダム研究所」の回想、トレヴェリアン再評価をめぐる「歴史は文学か科学か」、長年の交友から論じられる「人文主義者ピーター・バーク」など歴史学の骨法を語る第1部。「商業、宗教、帝国と中世主義」の見取り図のもと、ラスキン、モリス、ワイルドとアーツ・アンド・クラフツ運動を論じ、柳宗悦、御木本隆三の足跡をたどる第2部。リベラル・イングランド、ブルームズベリ・グループを語り、近年のテーマである「植物学の帝国」を収める第3部。多岐にわたる主題を貫くのは、著者がイギリスで身につけた生活の思想であり、鴎外の史伝にも似た風通しの良さに他ならない。

目次

1(歴史は文学か科学か―G.M.トレヴェリアン再評価
人文主義者ピーター・バーク
鴎外の史伝と社会史
歴史工房での師弟時代―親方ラファエル・サミュエル
ジョゼフ・ニーダムとの出会い)
2(商業、宗教、帝国と中世主義
柳宗悦と英国中世主義―モリス、アーツ・アンド・クラフツ、ギルド社会主義
アミアンの陰翳
中世主義者ワイルド
ラスキンの使徒―御木本隆三)
3(イングランドの山歩き
長い十九世紀の子供の読書
ブルームズベリ・グループと良心的兵役拒否―J.M.ケインズとレディ・オトリーン・モレルを中心に
ルパート・ブルックとリベラル・イングランド
植物学の帝国
エンダースビ『帝国の自然』について)

著者紹介

草光 俊雄 (クサミツ トシオ)  
1946年生まれ。1973年、慶應義塾大学経済学部卒業。1975年、慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了(経済学修士)。1983年、英国シェフィールド大学大学院社会経済史学博士課程修了(PhD)。ニーダム研究所研究員、上智大学比較文化学科、日本女子大学英文科、東京大学教養学部、同大学院総合文化研究科を経て放送大学教養学部。現在、放送大学教授、東京大学名誉教授。英国王立歴史学会フェロー。専攻はイギリス社会経済史・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)