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中枢神経系 構造と機能 中世・近代篇 理論と学説の批判的歴史

出版社名 みすず書房
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-622-08744-1
4-622-08744-8
税込価格 22,000円
頁数・縦 451P 22cm
シリーズ名 中枢神経系

商品内容

要旨

脳と神経と身体と心を知るための通史。現在の研究からみた訳者の補足を本文・注に記す。巻末にジュール・スーリィ「わが生涯」を付す。詳細な「参考図書」「人名索引」を完備。「中世・近代篇」には、ガレノス以後から19世紀末「脳局在説」までの学説と注釈を収録。11年コンスタンティヌス・アフリカヌスからデカルト、カント、サルペトリエール学派をへてブロカの“大脳の機能局在の原理”、フリッチュ、ヒッツィヒまで。比類なき医学・科学・哲学史の大古典、完結。

目次

中世(コンスタンティヌス・アフリカヌス
アヴィケンナ ほか)
近代(ヴァロリオ
フェルネル ほか)
ガルとシュプルツハイム
サルペトリエール学派―ドレイ、フォヴィル、ピネル=グランシャン、ロスタン
脳局在の発見―フリッチュとヒッツィヒ

著者紹介

スーリィ,ジュール (スーリィ,ジュール)   Soury,Jules‐Auguste
1842年パリの貧しいガラス吹き職人の家に生まれる。名門ルイ=ル=グラン高校、サン=ルイ高校を経て、1863年には古文書学校に進んだ。そこでヘブライ語を学び、ルナンの知遇を得た。在学中の1865年から国立図書館で働きながら、同時にサルペトリエール病院のヴォアザン、リュイのもとで神経解剖、神経生理学を学んだ。1867年古文書学校卒業後、国立図書館勤務のかたわら1881年にはルナンに捧げた学位論文によりソルボンヌ大学で博士号を取得した。同年、時のガンベッタ内閣により国立高等研究院に新設された生理学的心理学講座に就任、1894年ドレフュス事件が勃発すると、そのバレスとともに反ドレフュス派の側に立ち論陣を張った。1915年逝去
萬年 甫 (マンネン ハジメ)  
1923年千葉県市川市に生まれる。1947年東京大学医学部卒。1954年東京大学大学院特別研究生前期および後期課程修了。東京大学助手。1953‐1957年フランス給付留学生として渡仏。1957年東京大学講師。1959年同大学助教授。1960年東京医科歯科大学医学部助教授。1963年同大学教授。1989年同大学を定年退職し、名誉教授。昭和大学歯学部客員教授。東邦大学医学部客員教授。脳解剖学専攻。2011年12月27日逝去
新谷 昌宏 (シンタニ マサヒロ)  
1951年山口県宇部市に生まれる。1978年東京医科歯科大学医学部卒。2014年より東京都立松沢病院副院長、2017年6月同病院退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)