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モンロー・ドクトリンとアメリカ外交の基盤

MINERVA人文・社会科学叢書 60

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2002年2月
ISBNコード 978-4-623-03587-8
4-623-03587-5
税込価格 4,950円
頁数・縦 203,31P 22cm

商品内容

要旨

アメリカ外交の基盤は、19世紀に形成された。方向性が見えない現代アメリカ外交の行く末を見定めるためにも、19世紀のアメリカ外交の検証が今日、切に求められている。本書は、「アメリカ外交の伝統」とされるモンロー・ドクトリン(モンロー主義)を中心に、19世紀前半のアメリカ外交、つまり、アメリカ外交の基盤を考察したものである。アメリカ外交は建国以来、アメリカ特有のイデオロギーによって突き動かされてきたのか。あるいは、時として見られる現実政治(レアルポリティーク)こそ、アメリカ外交の真の姿なのか。同時代のアメリカ外交の観察を媒介とした、原史料にもとづくアメリカ外交の基盤の再構成、すなわち、「現在と過去との対話」(E・H・カー)から見えてくるアメリカ外交像を探る。

目次

序章 研究の枠組み
第1章 モンロー・ドクトリン概観
第2章 一八一二年戦争の外交ーモンロー宣言前史
第3章 モンロー宣言の背景―革命第二世代の構想
第4章 モンロー宣言をめぐる政策決定
第5章 対中南米外交におけるモンロー宣言の不履行
第6章 モンロー・ドクトリンとは何か
終章 アメリカ外交の基盤としてのモンロー宣言

著者紹介

中嶋 啓雄 (ナカジマ ヒロオ)  
1967年東京都生まれ。1995年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位修得。ハーヴァード大学大学院歴史学部留学(1993〜94年)。現在、大阪外国語大学外国語学部助教授。専攻はアメリカ外交史・国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)