• 本

社会的養護の歴史的変遷 制度・政策・展望

MINERVA社会福祉叢書 58

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-623-08041-0
4-623-08041-2
税込価格 7,150円
頁数・縦 330P 22cm

商品内容

要旨

本書では、近代的施設養護の誕生期である明治時代から現代までの社会的養護に関する制度・政策について、特に、児童養護施設に関する展開を中心に分析する。また、家庭養護の代表格である里親制度等との相互関連性や「愛着理論」等の影響についても触れており、歴史的展開の全体像を捉えている。このように、社会や経済の動向に伴う社会的養護の流れを総括することで、現代の課題を明らかにし、今後の子どもや保護者の人権保障を実現するような制度・政策の在り方に迫る。

目次

今、児童養護施設をめぐる歴史的展開を明らかにする必要性
第1部 戦前の慈善事業と児童保護制度・政策の展開(明治期における近代的施設養護の誕生
大正期の社会事業成立から昭和戦前期の戦時厚生事業へ)
第2部 戦災孤児収容役割から開始された養護施設の展開―「児童福祉法」制定から第50次改正まで(戦災孤児収容役割としての養護施設
施設養護に向けられた疑義―ホスピタリズム論争
養護施設の積極的な意義の模索
児童養護実践研究の開始と「社会的養護」の浸透
定員割れ問題を背景とする施設再編構想)
第3部 児童虐待問題対応役割としての児童養護施設の展開(「児童福祉法」第50次改正と家庭養育至上主義からの転換
「子供を未来とするために―児童養護施設の近未来(近未来像2)」策定にみる運動体の意図
「児童虐待防止法」制定以降の「社会的養護」再編
子どもの権利擁護に関する国際的潮流と「社会的養護の将来像」
戦後の児童擁護制度・政策における「愛着理論」の影響
わが国の児童養護制度・政策に関する課題と今後のあり方)

著者紹介

吉田 幸恵 (ヨシダ ユキエ)  
1978年生まれ。2016年名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得満期退学(2015年3月)、人間文化博士。現在、至学館大学健康科学部こども健康・教育学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)