• 本

日本の森列伝 自然と人が織りなす物語

ヤマケイ新書 YS016

出版社名 山と溪谷社
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-635-51026-4
4-635-51026-3
税込価格 968円
頁数・縦 350P 18cm

商品内容

要旨

海を渡ったブナの謎、海底に沈む太古の埋没林、宗教と国家権力に翻弄された山―知れば知るほど深い日本の森。北海道から沖縄まで、強烈な個性と存在感を持つ森を訪ね、生命の生存戦略の奥深さ、そして人との関わりが生んだ知られざる歴史を追う。森林インストラクターであり、元・共同通信記者でもある著者による、森林大国・日本の12の森のルポ。

目次

ブナ、10万年の彷徨 北から南へ、そしてまた北へ―北海道黒松内・北限のブナの森
厳冬の季節風が巻き起こす砂嵐、植えては枯れる辛苦の400年―山形県・庄内海岸砂防林
豪雪の山で生き抜く人と植物たちのしたたかな知恵―福島県・奥会津源流域の森
冬の豪雪と夏の霧、離島が育んだ知られざる神秘の森―新潟県佐渡島・新潟大学演習林
屋久島をはるかに凌ぐ巨大スギ群、謎に満ちた生態―富山県立山・稜線を覆うタテヤマスギの森
埋没林が語る巨木伝説、太古の森はなぜ海底に沈んだのか―富山県・魚津洞杉の森
標高1500mの稀有な空間に秘められた300年伐採の歴史―長野県松本市・上高地の森
フィリピン海プレートが運んできた大地―静岡県伊豆半島・天城山の森
宗教と国家権力に翻弄されながらいまに続く森―滋賀県・比叡山延暦寺の森
神鹿降臨に始まる神の山は、シカの食害で衰退の危機―奈良県・春日山原始林
南限のトウヒ白骨林が教えてくれるのは、人災か自然現象か―紀伊半島・大台ヶ原の森
汽水域に生きる不思議の樹木たち―沖縄県西表島・マングローブの森

著者紹介

米倉 久邦 (ヨネクラ ヒサクニ)  
1942年東京生まれ。68年早稲田大学大学院卒、共同通信社に入社。ワシントン特派員、経済部長、ニュースセンター長、論説委員長などを経て、現在はフリージャーナリスト。57歳で森林インストラクターの資格をとる。日本山岳会会員、森林インストラクター、東京スキー山岳会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)