• 本

日本古代の外交と礼制

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-642-04666-4
4-642-04666-6
税込価格 11,000円
頁数・縦 349,26P 22cm

商品内容

要旨

中国において君主の徳の規範であった礼制は、古代の日本と周辺国との外交にも影響を及ぼした。礼制を東アジアに共通する概念で捉え直し、外交儀礼や外交文書、新羅との大臣外交や藤原仲麻呂の渤海外交を分析する。従来、法の整備に一元化されてきた国家形成の過程に、礼の整備の段階があることを論じ、「律令国家」の概念に問題を提起した注目の一冊。

目次

礼制からみる古代の東アジア
第1部 礼制と交通(日唐交通と朝鮮半島
八・九世紀の日本と新羅―遣新羅使再々考)
第2部 外交文書にみる古代日本(東アジアにおける文書外交と相互認識
大宰府における外交文書調査
外交文書開封にみる政治文化)
第3部 古代国家の外交儀礼(「賓礼」以前―七世紀までの外交儀礼
律令国家の外交儀礼)
第4部 藤原仲麻呂の渤海外交(遣唐使藤原清河の帰国策
藤原仲麻呂と「高麗」―渤海の「高麗」国号をめぐって
渤海使と出羽国)
「律令国家」への問題提起

著者紹介

浜田 久美子 (ハマダ クミコ)  
1972年奈良県に生まれる。2009年法政大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。1995〜2018年国立国会図書館司書。現在、大東文化大学文学部教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)