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石橋湛山没後五〇年に考える

早稲田新書 019

出版社名 早稲田大学出版部
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-657-23013-3
4-657-23013-1
税込価格 990円
頁数・縦 248P 18cm

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要旨

日本の戦前・戦中にはジャーナリスト、エコノミストとして、戦後は政治家として首相まで上りつめ現代史に鮮明な足跡を残した石橋湛山(1884-1973)。2023年は没後50年に当たり、出身校でもある早稲田大学は石橋湛山記念財団との共催で記念シンポジウムを開催した。湛山の思想と行動は混迷する現代にどんな光を当てるのか。
本書では、2023年6月17日に早稲田大学大隈記念講堂で開催された石橋湛山没後50年記念シンポジウム「日本のジャーナリズムに未来はあるか――米国と中国のはざまで」を抄録するとともに、4名の専門家による、石橋湛山の思想と行動を政治、経済、メディア論などから多角的に捉える論文を掲載している。
戦前の、帝国主義的植民地支配の拡大を否定するジャーナリストとしての主張が、「小日本主義」として知られているが、戦後の冷戦下で、首相辞任後に唱えた「日中米ソ平和同盟」構想も注目される。編著者の石橋省三氏は一般財団法人石橋湛山記念財団代表理事。星浩氏は政治ジャーナリスト、TBSテレビスペシャルコメンテーター。ダイジェストでは、共立女子大学国際学部准教授の上田美和氏、慶應義塾大学経済学部教授の牧野邦昭氏の論考を取り上げた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年2月20日]

商品内容

要旨

今こそ、湛山に学ぶ。帝国主義の時代に言論人として小日本主義を唱え首相退陣後は中ソとの友好に尽力するなど信念の人だった石橋湛山。没後半世紀を経た今、その足跡を振り返るとともに日本のジャーナリズムと政治の今後を考える。

目次

第1部 現代国際情勢とジャーナリズム―石橋湛山没後五〇年記念シンポジウムより(国際情勢とジャーナリズム―私の仕事の現場から
国際社会のなかでの日本―湛山を介して考える
会場との質疑応答
シンポジウムを振り返って)
第2部 石橋湛山の足跡をたどる(石橋湛山と早稲田大学(真辺将之)
石橋湛山の経済思想(牧野邦昭)
石橋湛山の言論と行動(上田美和)
湛山の「自由な言論」と早稲田ジャーナリズム大賞(瀬川至朗))