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江戸・東京の被差別部落の歴史 弾左衛門と被差別民衆

出版社名 明石書店
出版年月 2003年11月
ISBNコード 978-4-7503-1810-3
4-7503-1810-8
税込価格 2,530円
頁数・縦 241P 20cm

商品内容

要旨

江戸時代の被差別民というと、どんなイメージをお持ちだろうか。「厳しく差別され、人のいやがるような仕事を押し付けられていた」、あるいは「社会外の存在として、一般の農民や町人たちから排除されていた」といったものだろうか、それとも「芸能や皮革の製造など、中世以来の技能を継承した職能集団」だろうか。また同時代、関東・江戸の被差別民の社会には弾左衛門という支配者がいたのだが、この制度についてはどうだろう。ちなみに少し前までは「被差別民の専制的支配者」とか、「幕府の下で農民や町人管理の一翼を担った。幕府はこのことを通じて民衆間の分断を図った」といった説明が有力だった。しかし本当にそういった説明で、弾左衛門制度のすべてが言い表せるのだろうか。本書が見ていくのは、まさにこうした疑問渦巻く近世都市江戸の被差別民社会である。

目次

第1章 弾左衛門のはじまり
第2章 弾左衛門体制の確立にむけて
第3章 被差別民の町、浅草新町
第4章 江戸の非人たち
第5章 大道芸を生業とした乞胸と願人
第6章 弾左衛門体制―支配と自治の体制
第7章 自主的解放を求めて

著者紹介

浦本 誉至史 (ウラモト ヨシフミ)  
1965年兵庫県生まれ、1984年から東京都に在住。1989年に部落解放同盟東京都連合会に就職、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)