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韓国・基地村の米軍「慰安婦」 国家暴力を問う女性の声

世界人権問題叢書 114

出版社名 明石書店
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-7503-5557-3
4-7503-5557-7
税込価格 4,400円
頁数・縦 389P 20cm

商品内容

要旨

日本軍「慰安婦」制度から連続する国家暴力の実像。

目次

はじめに「私が先頭に立つよ」
幼い頃「なぜ母さんを殴るの!」
母さんに会いに行く道「お父さんが私を犯そうとしたから」
人身売買「言わば、私たちは奴隷だったのさ」
ヨンジュコル、広灘基地村「この小部屋に閉じ込められ殴られて」
文山基地村「空を屋根にして」
二度目のヨンジュコル基地村とテチュポル「セコナールを飲んで動脈を切ってから」
東豆川の香港ビレッジ基地村「お母さんが死んでから子どももその場所で」
米軍慰安婦に対する米韓両国政府の体系的管理
平沢の安亭里基地村「自分の体なのに自分勝手にできない世の中」〔ほか〕

著者紹介

金 貞子 (キム チョンジャ)  
私は基地村女性である。ソウルで生まれ、一六歳のときに基地村に人身売買され、その一生を基地村から逃がれることができなかった。基地村で付けられた名前で今まで生きてきたが、証言だけは両親に付けてもらった名前を使いたかった。そうすることによって、ようやく自分の名前を取り戻すことができた。私は金貞子だ。自分のために、私の同僚のために、そして私のような苦痛を経験しているかもしれない名も知らない誰かのために基地村女性運動をしているセウムトの活動家である
金 賢善 (キム ヒョンソン)  
ソウルで生まれ、梨花女子大学数学科と聖公会大学市民社会福祉大学院を卒業した。二一歳のときに基地村女性たちに初めて出逢い、約二〇年間その女性たちと基地村で共に過ごしてきた。最初は基地村女性たちを助けるために始めたが、一緒に暮らしてみると自分を助ける道であったということに気づいた。今も続く基地村女性たちの苦痛を目撃するたびに、このようなことが誰によって、なぜ起きているのかを明らかにしたいという思いが一層切実になった。私たちだけの力だけでは難しいかもしれないが、基地村女性たちの生涯を必ず歴史に残し、これから誰かがこの問題を解決することができるようにすることが私の夢である
秦 花秀 (ジン ファス)  
文教大学教員。早稲田大学国際関係学(博士)。専門はジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)