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あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集

ブックスならんですわる 03

出版社名 亜紀書房
出版年月 2022年7月
ISBNコード 978-4-7505-1746-9
4-7505-1746-1
税込価格 2,090円
頁数・縦 301P 19cm

商品内容

要旨

カリブ海生まれのジーン・リースは、ヨーロッパでは居場所を見出せない、疎外された人であった。しかも女性である。自身の波乱に富んだ人生を下敷きにした、モデル、老女、放浪者などの主人公たちは、困窮、飲酒、刑務所暮らし、戦争と数々の困難を生きる。だが彼女らはけっして下を向かない。慣習と怠惰と固定観念をあざ笑うように、したたかに生きる。いま新たな光を浴びる、反逆者リースの本邦初、珠玉の作品集。

著者紹介

リース,ジーン (リース,ジーン)   Rhys,Jean
1890‐1979。カリブ海に浮かぶイギリス領ドミニカ島に生まれる。16歳のときにロンドンのバース女子校に入学するが、1年あまりで退学。演劇を志し、アカデミー・オブ・ドラマティック・アートに進むが、中途で挫折。シャンソン歌手でフランスのスパイとされる。ジャン・ロングレが最初の夫で、結婚は計三度。1927年のデビュー作『セーヌ左岸およびその他の短篇』の刊行はモダニズムの立役者の一人フォード・マドックス・フォードの尽力によるものだった。『カルテット』など長篇の評価は高かったが、次第に忘れられた作家となる。40年代後半に『真夜中よ、おはよう』がラジオドラマ化されて、それを期に復活。60代で代表作『サルガッソーの広い海』を発表し、作家としての評価を決定的なものにする。終生波乱と困窮と飲酒に彩られた人生を送った。現代文学の基礎を作った作家の一人である」
西崎 憲 (ニシザキ ケン)  
翻訳家、アンソロジスト、作家
安藤 しを (アンドウ シオ)  
宮城県生まれ。英米小説翻訳者。実務翻訳も手がける。邦楽研究(主に鳴り物・囃子方)
磯田 沙円子 (イソダ サエコ)  
埼玉県生まれ。大学在学中から文芸翻訳コンテストに応募。卒業後は十数社で実務翻訳に携わり2018年、念願の小説翻訳デビュー
樫尾 千穂 (カシオ チホ)  
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)