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価値論 人類学からの総合的視座の構築

出版社名 以文社
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-7531-0371-3
4-7531-0371-4
税込価格 5,280円
頁数・縦 575P 22cm

商品内容

目次

第1章 価値を語る三つの方法
第2章 交換理論の現在の潮流
第3章 行為の重要性としての価値
第4章 行為と反影、あるいは富と力の理論へむけての覚書
第5章 ワンパムとイロコイの社会的創造力
第6章 マルセル・モース再訪
第7章 私たちの夢の偽硬貨、またはフェティッシュの問題3b

出版社・メーカーコメント

『アナーキスト人類学のための断章』『負債論』『ブルシット・ジョブ』そして遺作となった『万物の黎明(The dawn of everything)』(D・ウェングロウとの共著)などの著作で、常に世の「常識」の刷新を試みてきたデヴィッド・グレーバーが、自身の博士論文の出版を後回しにしてまで取り組んだ「最初の主著」であり、袋小路に入り込んでいる社会理論がそこから抜け出すために仕掛けられた「価値の総合理論」。さまざまな社会の価値体系を記述してきた人類学は、ポストモダンと新自由主義が席巻するなか、批判なき相対主義という罠に嵌っている。その人類学を救い出そうとするグレーバーの当初の目論見は思わぬ壮大な思考実験、つまり新たな価値理論の構築へと結実する──「意味の体系(この世界を理解したい)」と「欲望の理論(このような状況を実現したい)」を、そしてカール・マルクスとマルセル・モースを架橋する、のちに複数の怪物的な著作として昇華したグレーバー思想の源流。

著者紹介

グレーバー,デヴィッド (グレーバー,デヴィッド)   Graeber,David
1961年ニューヨーク生まれ。ニューヨーク州立大学パーチェス校卒業。シカゴ大学大学院人類学研究科博士課程(1984‐1996)修了、PhD。イェール大学助教授、ロンドン大学ゴールドスミス校講師を経て、2013年からロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授。2020年死去
藤倉 達郎 (フジクラ タツロウ)  
1966年京都生まれ。アーモスト大学卒業。イェール・ロー・スクール修士課程修了、LL.M.。シカゴ大学大学院人類学研究科博士課程(1992‐2004)修了、PhD.。現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。専門は人類学と南アジア地域研究。特にネパール・ヒマーラヤ地域における社会運動や開発現象などについて調査を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)