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倫理としてのナショナリズム グローバリズムの虚無を超えて

出版社名 NTT出版
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-7571-4091-2
4-7571-4091-6
税込価格 2,200円
頁数・縦 285P 20cm

商品内容

要旨

制御なき市場中心主義に歯止めをかけうるもの。リベラリズム・個人主義にもっとも欠けているもの。それは、「倫理への問いかけ」である。「市場・国家・自由・倫理」―現代社会の枢要なテーマを統合的に論考した、グローバリズム批判の傑作。

目次

序章 市場中心主義とその批判(「安定」と「平等」を失った日本社会
構造改革を後押しした二つの観念 ほか)
第1章 「自由」と「平等」のゆくえ(中間層は解体したのか
「ポスト工業化」における倫理の変容
アフター・リベラリズムの倫理)
第2章 倫理を問う語法(倫理をめぐるアンビヴァレント
九〇年代グローバリズムの本質
リベラリズムの背後にあるもの)
第3章 グローバル資本主義の文化的矛盾(グローバル市場の「問題」
西欧近代主義の帰結としてのグローバリズム
グローバリズムの文化的次元
グローバリズムとニヒリズム)
第4章 倫理としてのナショナリズム(グローバル経済と国民国家
市場主義というイデオロギー
グローバリズムがもたらす社会の亀裂
シヴィック・ナショナリズムという自覚)

著者紹介

佐伯 啓思 (サエキ ケイシ)  
1949年奈良県生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。京都大学人間・環境学研究科教授。専攻は社会経済学、経済思想史。著書に『隠された思考』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(TBSブリタニカ、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社、読売論壇賞)など多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)