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ナチス・ドイツの有機農業 「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」

KASHIWA学術ライブラリー 09

出版社名 柏書房
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-7601-2679-8
4-7601-2679-1
税込価格 4,180円
頁数・縦 306P 22cm

商品内容

要旨

ナチス農本主義とシュタイナー農法は、反発と歩み寄りを繰り返しながらファシズム時代を共有した。生命共生国家はなぜホロコーストに行き着いたのか。エコロジーに潜む危険性をナチ農政に読む。

目次

プロローグ―「人間中心主義」から「生物圏平等主義」へ
第1部 生成―一九二四〜一九三三(「バイオ・ダイナミック農法」の誕生と展開―ドイツ・ブレスラウ一九二四年
「インドール方式」の誕生と展開―イギリス領インド一九二五年
「農民と自然の関係」をナチスはどう捉えたか?)
第2部 混淆―一九三四〜一九四一(緑色の第二革命
生命法則
バイオ・ダイナミック農法の実践者たち ほか)
第3部 変容 一九四一〜一九四五(有機農業と植民地主義―再生産される故郷、「生命空間」
強制収容所における有機農業―ドイツ栄養・食糧研究所
同時代の小農主義―ソ連、満洲、北海道)
エピローグ―「ナチス・エコロジズム」とは何か?

出版社
商品紹介

ナチス農本主義とシュタイナー農法はファッシズム時代を共有した。自然との共生はなぜ民俗の抹殺に至ったのか。その根幹に迫る。

著者紹介

藤原 辰史 (フジハラ タツシ)  
1976年旭川市生まれ。1999年京都大学総合人間学部卒業。2001年京都大学人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻修士課程修了。2002年京都大学人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻博士課程退学。2004年京都大学博士(人間・環境学)。京都大学人文科学研究所文化生成部門助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)