• 本

レイプは本当に犯罪ですか?

出版社名 柏書房
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-7601-5463-0
4-7601-5463-9
税込価格 2,860円
頁数・縦 379P 19cm

商品内容

要旨

人生が一変したあの夜、私は死を覚悟して生き延びた。レイプキットをつくった。レズビアンだとわかった瞬間、事態がさらに悪化したような反応をされた。家が安全だと思えなくなった。配慮のない刑事の取り調べを受けた。警察署で許しがたいジョークを耳にした。あなたは幸運だと言われた。警察からはなにも連絡がなかった。はじめてサポートグループに参加した。母に怒鳴ってしまった。男性を信用できなくなった。それでも亡き父なら愛せた。夢だった雑誌の仕事を諦めた。新しいパートナーができた。公衆衛生を学びはじめた。アニタ・ヒルに勇気をもらった。はじめてあの夜のことを公言した。パートナーが妊娠した。息子を愛せるか不安だった。ジュディス・ハーマンの文章に涙が止まらなかった。そして事件から20年後、私の住む州で1万6000件もの証拠が放置されてきた事実を知った―。被害者の物語に結末はあるのか?法執行機関に求められる正義とは?20年間放置された未解決事件の真相を求めて。

出版社・メーカーコメント

「あなたは狂ってなんかいない。狂っているのは、あなたが経験した出来事のほう」 ■あらすじ人生が一変したあの夜、私は死を覚悟して生き延びた。レイプキットをつくった。レズビアンだとわかった瞬間、事態がさらに悪化したような反応をされた。家が安全だと思えなくなった。配慮のない刑事の取り調べを受けた。警察署で許しがたいジョークを耳にした。あなたは幸運だと言われた。警察からはなにも連絡がなかった。はじめてサポートグループに参加した。母に怒鳴ってしまった。男性を信用できなくなった。それでも亡き父なら愛せた。夢だった雑誌の仕事を諦めた。新しいパートナーができた。公衆衛生を学びはじめた。アニタ・ヒルに勇気をもらった。はじめてあの夜のことを公言した。パートナーが妊娠した。息子を愛せるか不安だった。ジュディス・ハーマンの文章に涙が止まらなかった。そして事件から20年後、私の住む州で1万6000件もの証拠が放置されてきた事実を知った――。 米国において、通報されたすべてのレイプ事件のうち、法廷まで到達するのはわずか4%であり、それはレイプ千件あたり1%にすぎない。ほとんどは捜査される前に終結する。1984年、ボストン性犯罪捜査班は、頻発するレイプ事件を受けて結成された。著者はその時期の被害者だ。20年が経ち、自分のような被害者のために仕事をする立場になっていた著者は、衝撃的な報にふれた。自分の身に何が起こったのか、短い事情聴取のあとなぜ二度と警察から連絡がなかったのか、調査を開始した。 本書には、この社会で無視され、矮小化されてきた者たちの痛み、悲しみ、そして怒りがある。被害者の物語に結末はあるのか? 法執行機関に求められる正義とは? 未解決事件の真相を求めた当事者がつづった回想、調査、提言。 ■寄稿=牧野雅子氏「本書を読んで、著者の姿勢に力づけられると同時に、そんな責任を負う必要なんてないのに、とも思う。本来やらなければならない人たちはほかにいるのに、と。でも、彼らに自ら変わってくれるのを期待することはできないのは明白だ。著者の姿勢は、今、日本で性暴力被害当時者たちが、性暴力に甘い社会は自分たちの世代で終わらせようと、声を上げている姿と重なる」

著者紹介

バウドラー,ミシェル (バウドラー,ミシェル)   Bowdler,Michelle
タフツ大学でヘルス&ウェルネス部門の責任者を務める。ハーバード公衆衛生大学院修了後は、レイプにかかわる社会正義の問題に取り組む活動に長年携わる。2017年にバーバラ・デミング記念賞受賞。ラグデール・コミュニティとマクダウェル・アーティスト・コロニーのフェロー。ニューヨーク・タイムズ紙の寄稿者であり、エッセイ「いつかは子どもたちに話すときが来る(Eventually You Tell Your Kids)」、「ベイブローグ(Babelogue)」はプッシュカート賞候補となった
竹内 要江 (タケウチ トシエ)  
翻訳家。南山大学外国語学部英米科卒業。東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化コース修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)