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グレアム・グリーンある映画的人生

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2018年3月
ISBNコード 978-4-7664-2510-9
4-7664-2510-3
税込価格 3,080円
頁数・縦 344,22P 20cm

商品内容

要旨

『スタンブール特急』『ブライトン・ロック』『第三の男』『情事の終わり』―映画批評家としても活躍した小説家グレアム・グリーン(1904‐1991)の映画的側面に光をあて、ヒッチコック、チャップリン、ルネ・クレール、フリッツ・ラングなど、同時代の映画作家とのかかわりからグリーンを“遅れてきたモダニスト”として捉えなおす。

目次

第1部 トーキーの夜明け(ミドルブラウのアダプテーション空間―『スタンブール特急』と『オリエント急行殺人事件』
風刺としての資本主義批判―『ここは戦場だ』と『自由を我等に』)
第2部 ジャンルの法則(メロドラマ的想像力とは何か―『拳銃売ります』と『三十九夜』
聖と俗の弁証法―『ブライトン・ロック』と『望郷』)
第3部 映画の彼方へ(プロパガンダへの抵抗―『恐怖省』と『マン・ハント』
男たちの絆―『第三の男』と『ヴァージニアン』)

おすすめコメント

グリーンはスパイ小説等の作家として著名だが、同時代の作家や映画監督との関係性から作品を見つめ直すことで、映画人としての新しいグリーン像を提示する。

著者紹介

佐藤 元状 (サトウ モトノリ)  
1975年生まれ。慶應義塾大学法学部教授。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は英文学と映画研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)