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〈サラリーマン〉のメディア史

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-7664-2832-2
4-7664-2832-3
税込価格 2,640円
頁数・縦 281P 20cm

商品内容

要旨

大衆化と差異化「普通の人々」の昭和・平成を描く。「サラリーマン」という戦後の成人男性の典型的な表象が揺らぎつつある昨今。昭和・平成の映画、雑誌、ドラマ、漫画など…。サラリーマンがサラリーマンをまなざすメディアの分析を通じ、大衆化と差異化という視点から、日本社会を支える“普通の人々”の通史を描く。

目次

1章 なぜ「『サラリーマン』のメディア史」か
2章 戦前期における職員層とは何者だったのか―「サラリーマン」のメディア史序論
3章 1950年代及び60年代におけるサラリーマンイメージの変容過程―東宝サラリーマン映画を題材として
4章 「サラリーマン」と雑誌―1980年代における「知」の変容
5章 「サラリーマン」を支えた上昇アスピレーション―1980年代以降のビジネス雑誌
6章 処世術言説は、誰がどのように読んでいるのか
7章 メディア史の中の『課長 島耕作』と『半沢直樹』
8章 「サラリーマン」のメディア史における「大衆化」と「差異化」の過程

出版社・メーカーコメント

従来のメディア史研究では扱われてこなかった「サラリーマン」、つまり働く普通の人々の日常は、映画や雑誌、ドラマ等でどのように取り上げられてきたのか。昭和から平成にかけ、彼らが少数エリートから「しがないサラリーマン」へと大衆化しながらも、能力による差異化を目指す過程を、メディア史的アプローチから分析する。

著者紹介

谷原 吏 (タニハラ ツカサ)  
1986年生まれ。神田外語大学外国語学部専任講師、国際大学GLOCOM客員研究員。博士(社会学)。2018年第6回関西社会学会大会奨励賞。専門分野:メディア史、メディア効果論、情報社会論、計量社会学等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)