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中世の美学 トマス・アクィナスの美の思想

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-7664-2846-9
4-7664-2846-3
税込価格 4,620円
頁数・縦 300,45P 20cm

商品内容

要旨

「暗黒の中世」を打ち崩す、美にあふれた世界―。「中世に美学はない」との定説を覆し、「美の思想」の鉱脈を切り拓いた、若きエーコの情熱あふれる名著。『薔薇の名前』へと花開く原点、待望の邦訳。

目次

第1章 中世文化における美学の問題
第2章 超越概念としての美
第3章 美的な「視覚」の機能と本性
第4章 美の形相的な基準
第5章 具体的な問題と原理の応用
第6章 芸術の理論
第7章 美的な「視覚」と判断
第8章 結論(一九七〇年)

出版社・メーカーコメント

「中世に美学はない」と言われていた初版刊行当時(1956年)、トマス哲学や中世そのものの世界観の中心に「美学」が深く関わっているというエーコの論点は先駆的なものであり、刊行から半世紀以上を経た現在でも、その内容は全く古びていない。中世研究・美術史研究の分野で基本書となりうる、本格的な中世美学論。

著者紹介

エーコ,ウンベルト (エーコ,ウンベルト)   Eco,Umberto
1932年イタリア・アレッサンドリアに生れる。小説家・記号論者。トリノ大学で中世美学を専攻、1956年に本書の基となる『聖トマスにおける美学問題』を刊行。1962年に発表した前衛芸術論『開かれた作品』で一躍欧米の注目を集める。1980年、中世の修道院を舞台にした小説第一作『薔薇の名前』により世界的大ベストセラー作家となる。以降も多数の小説や評論を発表。2016年2月没
和田 忠彦 (ワダ タダヒコ)  
東京外国語大学名誉教授。専門はイタリア近現代文学、文化・芸術論
石田 隆太 (イシダ リュウタ)  
筑波大学にて博士(文学)を取得後、慶應義塾大学やフリブール大学(スイス)でのポスドクを経て、同志社大学文学部助教。専門は西洋中世哲学
石井 沙和 (イシイ サワ)  
東京外国語大学にて博士(学術)を取得後、主に大学で非常勤講師を務める。2016年にはNHK「旅するイタリア語」監修。専門はイタロ・ズヴェーヴォをはじめ、トリエステを中心としたイタリア近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)