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ジェンダーの比較映画史 「国家の物語」から「ディアスポラの物語」へ

出版社名 彩流社
出版年月 2010年2月
ISBNコード 978-4-7791-1462-5
4-7791-1462-4
税込価格 6,600円
頁数・縦 539P 22cm

商品内容

要旨

1930年代の植民地映画の特質をジェンダーの観点から探求。世界映画の歴史的・地政学的座標軸を設定し、植民地映画がナショナル・シネマとして形成される過程を浮上させる。ハリウッド映画との競合も視野に入れ、フランス植民地映画の系譜を辿る―“映画のアイデンティティ”をめぐる犀利な考察。

目次

序論
第1部 フランス植民地映画
第2部 ベトナム革命映画
第3部 マルグリット・デュラス映画―植民地からの声
第4部 トリン・T.ミンハ映画―境界を越える声
結論部

出版社・メーカーコメント

「国家の物語」から「ディアスポラの物語」へ; ;資本主義の高度な発達によるグローバル化が加速した現代社会。猛烈に肥大化したハリウッド映画に代表された「映画理論」からも、グローバル化の陰で第三世界の国々に飛び火しつつある「ナショナリズムの論理」からも解放された、もうひとつの《空間》を作り出すことへの積極的な参画。本書の「映画読解行為」は新たな《闘いの場》を創造する。; ;(1)ナショナル・シネマとジェンダー(2)インディペンデント・トランスナショナル・シネマの可能性(3)植民地映画の系譜(4)フランス映画の

著者紹介

川口 恵子 (カワグチ ケイコ)  
愛媛県生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業(1980)。新ソルボンヌ大学修士課程修了(1986)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(2008)。専門分野:比較文学比較文化、映画論。現在:東京大学大学院総合文化研究科学術研究員、慶應義塾大学、青山学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)