• 本

定本荒巻義雄メタSF全集 第7巻

カストロバルバ/ゴシック

出版社名 彩流社
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-7791-2106-7
4-7791-2106-X
税込価格 3,520円
頁数・縦 494,7P 20cm
シリーズ名 定本荒巻義雄メタSF全集

商品内容

要旨

SF作家でありながら探偵小説家でもあり、建築家でもある荒巻義雄の脳内のめくるめく幻想世界が開花した連作。画家エッシャーの創りだした超建築の街「カストロバルバ」…。「物見の塔」「無窮の滝」「版画画廊」「球形住宅」で起こった不可解な連続殺人事件の謎に、“夢探偵”万治陀羅男が迫る!同じく建築的夢想世界が展開される『ゴシック』、単行本未収録の「プラトン通りの泥水浴」も併録!

出版社・メーカーコメント

初期の思弁小説の世界を全7巻の全集にて刊行中! ※本全集は、アメリカのハーバード大学からも全巻購買予約も入っている価値のあるものです! 「荒巻義雄はエッシャー宇宙を独り天翔ける永遠のアストロノート」森優(南山宏)氏(超常現象作家・研究家・翻訳家)推薦!(帯文) SF作家でありながら探偵小説家でもあり、建築家でもある荒巻義雄の脳内のめくるめく幻想世界が開花した連作。画家エッシャーの創りだした超建築の街「カストロバルバ」……。「物見の塔」「無窮の滝」「版画画廊」「球形住宅」で起こった不可解な連続殺人事件の謎に、“夢探偵”万治陀羅男が迫る! 解説は、笠井潔氏(作家)と磯達雄氏(建築家)! ※併録されるのは、私家版でしか入手不可能で、同じく建築的夢想世界が展開される『ゴシック』! 【第6 回配本について】『カストロバルバ』は、同タイトルで1983年に単行本として刊行され、その3年後に『エッシャー 宇宙の殺人』と改題されて中公文庫となった作品です。今回の全集収録にあたっては、当初のタイトルに戻しました。建築家でもありながら、絵画に通暁している荒巻義雄ならではの世界が展開されています。「月報」には、荒巻義雄、そして独特なSF世界を紡ぎ出すイラストレーターYOUCHAN氏が登場します!

著者紹介

荒巻 義雄 (アラマキ ヨシオ)  
1933年、小樽生まれ。早稲田大学第一文学部、北海学園大学短期大学部土木科卒業。家業を継ぐために帰郷したのち、1965年に北海道SFクラブの同人誌『CORE』創刊時より参加。1970年、独自のSF論「術の小説論―私のハインライン論」を引っさげた硬派の評論家として、また日本SF第一世代では筒井康隆、山野浩一と並ぶ思弁小説(スペキュラティヴ・フィクション)、転じてはメタSFの書き手として『SFマガジン』に華麗なデビューを飾り、J・G・バラード、フィリップ・K・ディックらが展開していた欧米の先端的ニューウェーヴSFと共振する傑作群を次々と書き上げた
巽 孝之 (タツミ タカユキ)  
1955年、東京生まれ。アメリカ文学者、SF評論家。日本SF作家クラブ会員。現在、慶應義塾大学文学部教授。コーネル大学大学院修了(Ph.D,1987)。主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞)、Full Metal Apache(Durham:Duke UP、2006、2010年度IAFA“国際幻想芸術学会”学術部門賞)ほか。編著に『日本SF論争史』(勁草書房、2000年、第21回日本SF大賞)、編訳書にダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル/水声社、1991年/2001年、第2回日本翻訳大賞思想部門賞)ほか多数
三浦 祐嗣 (ミウラ ユウジ)  
1953年、札幌生まれ。SF研究家。北海道大学工学部卒業。1976年に北海道新聞社に入社し、編集委員、文化部長などを務め、2013年2月に退職。イスカーチェリSFクラブ元会長。第12回日本SF大会「EZOCON」実行委員長。短編「軌道交差」で第1回SFファンジン大賞(創作部門)を受賞。全日本中高年SFターミナル同人。2014年に北海道立文学館で開催された「荒巻義雄の世界」展実行委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)