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現代アメリカ社会のレイシズム ユダヤ人と非ユダヤ人の確執・協力

出版社名 彩流社
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-7791-2815-8
4-7791-2815-3
税込価格 3,300円
頁数・縦 264,9P 20cm

商品内容

要旨

ユダヤ文学から照射する“レイシズム”。ユダヤ系作家たちのなかには、ホロコーストをはじめ、社会に根を下ろす種々の差別を直接経験し、“レイシズム”に対して激しい憤りを抱く作家が少なくない。彼らの作品は“レイシズム”をどう表現してきたのか。現代に蔓延る“レイシズム”を乗りこえるための手掛かりを探る。

目次

第1章 エリ・ヴィーゼル『ゾンダーバーグ裁判』:“他者性”を求めて―現代米国の「ユダヤ人」と「ドイツ人」の敵対から共感へ
第2章 対立の果て―『犠牲者』
第3章 ソール・ベローのブレイクスルー―レイシズムを超える『オーギー・マーチの冒険』のケアの倫理
第4章 アーサー・ミラーの『焦点』における差別の構造
第5章 初期ロス作品に見られる人種意識
第6章 フィリップ・ロスはアメリカの人種問題をどのように描いたか―「アメリカ三部作」を中心に
第7章 ポール・オースターの描く多民族社会における他者との共生―『ミスター・ヴァーティゴ』と『スモーク』を中心に
第8章 ジュリアス・レスターの改宗―黒人ユダヤ人へ
第9章 ジューイッシュ・クランズマンの不可視性と人種的両義性―『ブラック・クランズマン』におけるサイドストーリー
第10章 被差別者としての確執と融和―アメリカ映画に見るユダヤ系とアイルランド系表象

著者紹介

広瀬 佳司 (ヒロセ ヨシジ)  
ノートルダム清心女子大学教授
伊達 雅彦 (ダテ マサヒコ)  
尚美学園大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)