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グレーとライフ

出版社名 イースト・プレス
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-7816-2440-2
4-7816-2440-5
税込価格 1,650円
頁数・縦 204P 19cm

商品内容

要旨

LGBTQのシンボルカラーはレインボーですが、ゲイとして生きてきた僕のこれまでは、どちらかと言えばグレーでした。マイノリティの生きづらさと向き合いながら、確かな希望を見出す29篇のエッセイ。

目次

美学という平等
やさしいつくりもの
笑ってのぼる、その悲しみについて
よろしうやりや
傘がある
また(気が)合う日まで
愛にも難易度がある
バック・トゥ・ザ・鶴瓶
おたのしみ権(利)
かわいそうなこと
未熟者には「へへへ」がお似合い
やさしさは、どこへいく
想像の彼
ときに下ろうと、上り坂にたつ
まだ会っていない人がいるのよ
おれは、おれなりに
晴れやかな後悔
コミュニケーションは急げない
心のヒダ
救いの手はひかっている
感謝は、遅れてやってくる
適当なおじさん
両手ですくうように
おれの個性は、おれが決めるんだぜ
みつばちへ
さようなら、鏡月
Piano Man
幸福な道
幸福な道の先

出版社・メーカーコメント

ゲイの僕にも、星はキレイで肉はウマイ。世界にとってはどうでもいいかもしれない自分の痛みや葛藤を、大切なものとして握りしめて生きている。シロクロつかないグレーな毎日をたゆたう、それでもこれはグレートな人生。セクシャルマイノリティとして生きることの苦しみや喜び、そして日常のきらめきを綴ったエッセイ。「悲劇」を求める世間を軽やかに笑い飛ばし、等身大の生き方を模索する。マイノリティの生きづらさと向き合いながらも、確かな希望を見出す姿を描く。【本文より】LGBTQの「困りごと」を知りたがる人たちは、「悲劇」を求めてきたように思う。だが、「困りごと」というのは、長い坂のようだと僕は思う。その前に立つと、誰もが迂回できる道を探す。あるいは、誰かや何かに背中を押してほしいと願う。そのどちらも選べない時、人は「笑って登る」しか選択できない。苦しさに飲み込まれぬように笑って、「いい運動になる」と意味を見いだしながら一歩ずつ前に進むしかない。セクシャルマイノリティとして生きるということは、この「笑ってのぼる」ことの連続だと僕は思う。

著者紹介

太田 尚樹 (オオタ ナオキ)  
1988年、大阪生まれ。LGBTQのクリエイティブユニット『やる気あり美』代表。文芸誌での連載や脚本制作など、幅広い執筆活動に従事するかたわら、企業や自治体、学校等にて講演も行う。新卒で株式会社リクルートに入社。大手結婚式場の集客・出店戦略のコンサルティングを担当。その後、セクシャルマイノリティとして社会で生きることの難しさやストレスをエンタメコンテンツに昇華することを目指し、『やる気あり美』を発足。同名WEBメディア編集長に就任。2016年ロハスデザイン大賞ファイナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)