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花道の思想

出版社名 思文閣出版
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-7842-1839-4
4-7842-1839-4
税込価格 1,980円
頁数・縦 229,15P 19cm

商品内容

要旨

第一部では歴史の流れを概括しながら「出生」(草木の自然な形姿)「花矩」(人為的な意匠)「修行」(挿花を通じての求道)という観点で「花道思想の構造」を整理。第二部では、古くから挿花と密接に結びついていた宇宙像が江戸末期に揺れ動き、それが花道思想にどのような影響を与えたかをみた後、近代の花道家が新たな社会・文化・学術的環境のなかで、花道文化の伝統とどのように向き合ったのかを「風流」と「芸術」という概念に注目して考察する。花道思想の構造と、その近代における変容をみることで、日本の挿花文化の背後にある思想、そして今日の挿花文化の位置に迫る。

目次

第1部 花道思想の構造(出生論
花矩論
修行論)
第2部 近代と花道思想(花道と「宇宙」
花道と「風流」
花道と「芸術」)

著者紹介

井上 治 (イノウエ オサム)  
1976年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、京都造形芸術大学准教授。花道研究会「北白川会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)