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「世間」の現象学

青弓社ライブラリー 21

出版社名 青弓社
出版年月 2001年12月
ISBNコード 978-4-7872-3194-9
4-7872-3194-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 220P 19cm

商品内容

要旨

個人であることを認めない、「贈与・互酬」「身分」「共通の時間意識」のシステムに支えられた「世間」は、西欧の「社会」とは決定的に異なり、私たちの日常的な“生活世界”にあって行動を規制する原理として機能する。日本では明治期から進められた近代化によって西欧型「社会」にとってかわられるはずだったこの「世間」というシステムは、しかし1980年以降の高度資本主義=高度消費社会に入って、近代社会の家族/社会という二項対立が解体され資本主義の中世化が進むにつれて、いっそう膨化・肥大化していくことになる。近代化の圧力の低下にともなって強大化する「世間」というシステムが、いかに私たちの生活に暴力的に機能しているかを、対人恐怖、隣人訴訟、女児殺人事件などの具体的な問題群に即して検証する。

目次

第1章 方法としての「世間」―世界とは自分のことなのだ
第2章 構造としての「世間」1―贈与・互酬、身分、個人の不在
第3章 構造としての「世間」2―呪術性、排他性、権力性
第4章 歴史としての「世間」―「中世」化する資本主義
第5章 風土としての「世間」―ヨーロッパの静かな風景
第6章 心的現象としての「世間」―対人恐怖をめぐって
第7章 法的現象としての「世間」―隣人訴訟をめぐって
第8章 犯罪現象としての「世間」―文京区女児殺害事件をめぐって

著者紹介

佐藤 直樹 (サトウ ナオキ)  
1951年、仙台市生まれ。九州大学大学院修了。九州工業大学情報工学部教員。専攻は刑事法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)