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プロレスファンという装置

青弓社ライブラリー 40

出版社名 青弓社
出版年月 2005年8月
ISBNコード 978-4-7872-3247-2
4-7872-3247-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 244P 19cm

商品内容

要旨

シナリオがある「ショー」だと思われているプロレスを楽しむファンは、その虚構性と戯れながら、その先にある「真実の瞬間」を追い求めつづける―。「ミスター高橋以後のファンの読み」「広田さくらの衣装と“私”」「全女イズムとガイア」「中年ファンとその家族の葛藤」「歌とレスラー」などの素材・視点から、プロレス的教養を身につけプロレス偏差値を上げて、クールでアイロニカルな読みをする「成熟したオーディエンス=邪推するファン」の悲哀と絶望、そして歓喜に正面から向き合う。プロレスを物語としてとらえて、ファンがどう読み、解釈し、消費しているのかを明らかにして、怒りながらも陶酔するファンたちが向かうべき道を指し示す試み。

目次

序章 プロレスファンであることの悲哀と絶望―ミスター高橋以後の精神史
第1章 「活字プロレス」という名の装置
第2章 プロレスファン二十二歳―毎日プロレスな日々
第3章 女子プロレス興行にみる音楽の使われ方
第4章 ステレオタイプなメッセージ―全女イズムを軸に
第5章 ガイアの物語構成―過去・現在、そして未来へ続く「読む」という行為
第6章 “仮縫い”のようなプロレス―広田さくらのコスチューム論
第7章 エンターテインメントとしてのプロレスと中年ファン
終章 プロレスファン論の可能性に向けて

著者紹介

小田 亮 (オダ マコト)  
1954年、新潟県生まれ。成城大学文芸学部教授。専攻は文化人類学
亀井 好恵 (カメイ ヨシエ)  
1962年、群馬県生まれ。武蔵野美術大学非常勤講師、成城大学民俗学研究所研究員。専攻は民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)