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幻視する近代空間 迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶

復刊選書 8

出版社名 青弓社
出版年月 2006年10月
ISBNコード 978-4-7872-3264-9
4-7872-3264-9
税込価格 2,200円
頁数・縦 214P 19cm

商品内容

要旨

近代化の波のなか、民俗社会の危機的な状況に浮上したさまざまな事件―血税一揆、トラホーム、狐憑き、座敷牢などを軸として、変容する民衆の心性・コスモロジーと、それが国家による「死の共同体」へと統合されていく過程を透視する転換期の精神史。

目次

1 “迷信”と感情教育(「血税一揆」の民俗的心性
トラホームと感情教育)
2 狐憑きから「脳病」「神経病」へ(狐憑きの民俗
精神医学の狐憑きへの視線
「脳病」「神経病」のイデオロギー)
3 座敷牢と幻視する霊魂(座敷牢の生産
狐憑きから妄想へ
出口なおの近代/日常性批判)
4 近代日本と霊魂の行方(位牌の漂泊
霊魂の近代)

著者紹介

川村 邦光 (カワムラ クニミツ)  
1950年生まれ。大阪大学教授。専攻は宗教学・近代文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)