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沖縄の占領と日本の復興 植民地主義はいかに継続したか

出版社名 青弓社
出版年月 2006年12月
ISBNコード 978-4-7872-3268-7
4-7872-3268-1
税込価格 3,740円
頁数・縦 366P 22cm

商品内容

要旨

人為的な産物としての植民地主義の継続、それは受難や受苦の連鎖である―。冷戦を含めた戦争・占領・復興の重層性や、それによる東アジアという時空間の支配を問うために、「沖縄の占領」とそれに支えられた「日本の復興」の歴史的・社会的な実態を把握し、戦中期の植民地主義が継続する戦後日本のありようを明らかにする。

目次

1 占領と復興を問う(重層する戦場と占領と復興)
2 軍事占領と性暴力(軍事占領と性暴力―問題の所在
沖縄のアメリカ軍基地と性暴力―アメリカ軍上陸から講和条約発効前の性犯罪の実態を通して
朝鮮戦争と女性―戦時国家による性暴力の類型と争点 ほか)
3 被植民者の分断・連結・抵抗―新たな方法論と呼びかけのために
4 日本の戦後復興とは何であったのか―沖縄と日本の一九五〇年代(日本の“戦後復興”を問い直す―問題の所在
閉ざされる復興と「米琉親善」―沖縄社会にとっての一九五〇年
アメリカ軍政下の戦後復興―一九五〇年前後の沖縄、そして奄美 ほか)

著者紹介

中野 敏男 (ナカノ トシオ)  
1950年生まれ。東京外国語大学外国語学部教授。専攻は社会理論、社会思想
波平 恒男 (ナミヒラ ツネオ)  
1954年生まれ。琉球大学法文学部教授。専攻は西洋政治思想、政治社会学
屋嘉比 収 (ヤカビ オサム)  
1957年生まれ。沖縄大学法経学部助教授。専攻は沖縄近・現代思想史、歴史学
李 孝徳 (イ ヒョドク)  
1962年生まれ。東京外国語大学教員、季刊「前夜」編集委員。専攻は表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)