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東アジア歴史認識論争のメタヒストリー 「韓日、連帯21」の試み

出版社名 青弓社
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-7872-3290-8
4-7872-3290-8
税込価格 3,080円
頁数・縦 293P 21cm

商品内容

要旨

「従軍慰安婦」問題や靖国問題、竹島(独島)問題、教科書問題など、東アジア、とりわけて韓日の歴史認識をめぐる対立はますます激化している。この局面を打開して真の和解をめざすために、韓日の有志が4年間、真摯な討論を重ねてきたシンポジウムの成果をまとめる。

目次

1 韓国、日本、東アジア―新たな未来への構想のために(ポスト一九六五年を点検するメモ
「居心地の悪さ」に直面するということ―「日中・知の共同体」プロジェクトの経験から
抵抗と絶望
韓日間の過去の克服はいかに可能か)
2 教科書問題再論(「つくる会」の歴史歪曲教科書と「二〇〇五年問題」
国史教科書に描かれた日帝の収奪の様相とその神話性
日本における憲法・教育基本法改悪の現段階―自閉的ナショナリズムとメディアの壁
「東アジア史」の可能性―日本・中国・韓国=共同編集「未来をひらく歴史」(二〇〇五年)をめぐって)
3 「慰安婦」問題をどうとらえるか(アジア女性基金問題と知識人の責任
アジア女性基金の歴史的総括
韓日問題を解く第三の道を模索するために
韓日社会のなかの日本軍「慰安婦」問題とトランスナショナルな女性連帯の可能性―「二〇〇〇年女性国際戦犯法廷」を中心に)
4 「靖国」問題を問い直す(天皇と靖国
記念の政治学―銅雀洞国立墓地の形成とその文化・政治的意味
朝鮮青年エリートの皇国臣民アイデンティティの遂行―アジア・太平洋戦争期の朝鮮人学徒兵に関するノート)
5 加害と被害の記憶を越えて―『ヨウコ物語』波紋を契機として(満洲の記憶
帰還の物語を再読する―集団的記憶を超えて
「日本人妻」という問題―韓国家父長制との関連で
日本植民地主義の歴史記憶とアメリカ―『ヨウコ物語』をめぐって)

著者紹介

小森 陽一 (コモリ ヨウイチ)  
東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は日本近代文学。「九条の会」事務局長
崔 元植 (チェ ウォンシク)  
仁荷大学校人文学部教授。専攻は韓国文学(現代小説)。「韓日、連帯21」代表
朴 裕河 (パク ユハ)  
世宗大学校日語日文学科教授。専攻は日本近現代文学
金 哲 (キム チョル)  
延世大学校国語国文学科教授。専攻は韓国文学(現代小説)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)