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戦後日本の〈帝国〉経験 断裂し重なり合う歴史と対峙する

日本学叢書 5

出版社名 青弓社
出版年月 2018年11月
ISBNコード 978-4-7872-3444-5
4-7872-3444-7
税込価格 3,740円
頁数・縦 314P 22cm

商品内容

要旨

兵役を忌避した沖縄の人々、上海で慰安所に関与した日本人・朝鮮人、タイから日本に密航した労働者―。“帝国”での経験をいや応なく引きずり、「新しい戦後」を生き抜いてきた人々の歩みを握り起こして、「個人と戦争との軋轢」や「人々の内にある帝国の痕跡」から現代史を逆照射する歴史への挑発。

目次

第1部 「内地」と「外地」のはざま(内地と外地の間で―戦前沖縄の軍事的特色
漢詩人の越境と帝国への「協力」―籾山衣洲の台湾体験を例として
上海に見る遊郭と慰安所の関係性)
第2部 「帝国」と「戦後」のはざま(『琉僑管理案』に見る沖縄出身者の歴史経験―経験のゆくえと場の関係性を中心に
二つの「大広島」―「軍都」と「平和都市」の貫戦史
戦争への想いを抱えて―ブラジル日系社会と戦後)
第3部 「戦後」と「日本」のはざま(ミシンと「復興」―戦後沖縄の女性たちの生活圏
「働人」平井正治における歴史との向き合い方―労働運動と民衆史と
外国人として日本で働くということ)

著者紹介

杉原 達 (スギハラ トオル)  
1953年、京都市生まれ。大阪大学名誉教授。専攻は日本学・文化交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)