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多様性との対話 ダイバーシティ推進が見えなくするもの

青弓社ライブラリー 100

出版社名 青弓社
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-7872-3483-4
4-7872-3483-8
税込価格 1,760円
頁数・縦 235P 19cm

商品内容

要旨

LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、排外主義、視覚障害者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践、メディア―様々な分野の多様性との対話を通して、多様性/ダイバーシティが肯定的に奨励される問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。

目次

第1章 多様性との対話
第2章 ダイバーシティ推進とLGBT/SOGIのゆくえ―市場化される社会運動
第3章 移民・多様性・民主主義―誰による、誰にとっての多文化共生か
第4章 生活保護言説における「日本人」と「外国人」を架橋する
第5章 「生きづらさからの当事者研究会」の事例にみる排除の多様性と連帯の可能性
第6章 「同じ女性」ではないことの希望―フェミニズムとインターセクショナリティ
第7章 共生を学び捨てる―多様性の実践に向けて
第8章 アート/ミュージアムが開く多様性への意識

出版社・メーカーコメント

多様性の時代だと言われる。多様な背景をもつ人材の活用が革新的な創造性を高めるとして、企業、政府、地方自治体、教育機関、NGO/NPO、市民団体で多様性/ダイバーシティを奨励する動きが活発化している。多様性/ダイバーシティの推進は女性、LGBT、障がい者などの社会的なマイノリティの存在に目を向ける一方で、有用で受け入れやすい差異を選別化することで、いまだ続く差別・不平等を見えなくするとともに、新たな包摂と排除を生み出してもいる。多様性/ダイバーシティの推進により建設的に取り組むには、構造化・制度化された差別・不平等の複雑な作用を理解して、様々な差異を平等に包含する方途を考え続けること、つまり、多様性と対話することが必要不可欠である。LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、視覚障がい者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践――様々な分野の多様性との対話を通して、それらが抱える問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。

著者紹介

岩渕 功一 (イワブチ コウイチ)  
関西学院大学社会学部教授。専攻はメディア・文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)