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怪獣から読む戦後ポピュラー・カルチャー 特撮映画・SFジャンル形成史

出版社名 青弓社
出版年月 2016年10月
ISBNコード 978-4-7872-7392-5
4-7872-7392-2
税込価格 3,300円
頁数・縦 286P 21cm

商品内容

要旨

1950年代から80年代までの『ゴジラ』や『モスラ』などの特撮映画の歩みをたどり、その想像力を支えた60年代・70年代のSFの動向も整理する。そして、3・11後の文化状況や『シン・ゴジラ』も射程に収め、戦後日本のポピュラー・カルチャーが社会的・政治的なものと距離を置くようになったプロセスを解析する。

目次

序章 「非政治的」な領域としてのポピュラー・カルチャー
第1章 『ゴジラ』をめぐる批評の力学―「平和への悲願」の意味
第2章 「空想科学映画」の射程―『空の大怪獣ラドン』『地球防衛軍』
第3章 現実の批判者としての怪獣・怪人―文学者の実践と「特撮映画」
第4章 SF規範をめぐる科学と政治―「SF(日本SF)」が切り捨てたもの
第5章 「軽薄」であることの意味と価値―「SF(日本SF)」、テレビ、怪獣
第6章 キャラクター消費という問題―「特撮映画」ジャンルの再編と「オタク第一世代」
終章 キャラクターは「政治的」足りうるか―近年の文学的・美術的実践と「特撮映画」ジャンル

著者紹介

森下 達 (モリシタ ヒロシ)  
1986年、奈良県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学博士(文学)。東京成徳大学人文学部助教。専攻はポピュラー・カルチャー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)