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渋沢竜彦の時代 幼年皇帝と昭和の精神史

出版社名 青弓社
出版年月 1993年8月
ISBNコード 978-4-7872-9083-0
4-7872-9083-5
税込価格 3,300円
頁数・縦 387,9P 20cm

商品内容

要旨

膨大なモノが溢れ、若者がカプセルに篭って生きるようになった昭和末。それは渋沢龍彦の胎児の夢が、玩物喪志の志が、妖異博物館が、大衆化して遍在するに到った時代ではなかったか。全昭和史を貴種流離した幼年皇帝が少年少女の憧憬を集めた幸福なその晩年、鋭く訴えずにはいられなかった高度消費社会への違和感とは?我らが平成を生きのびるための立志を賭けて今、放たれる壮大な昭和の精神史、書き下ろし七百枚。

目次

ぼくたちの失敗―なぜ渋沢龍彦なのか?
第1部 少年博物館長の宇宙(優等生の秘かな愉しみ
眼の欲望によってもぎとられた蒐集物、さえも
あるいは宇宙模型でいっぱいのおもちゃ箱)
第2部 幼年皇帝のいる昭和史(クイズ少年と記憶の領土
戦後青年と衒学の伽藍
バスティーユ牢獄が崩壊した日)
第3部 高度成長の文化的矛盾(高度成長の長い午後
新しい知の台頭
復辟の朝とポストモダン)
昭和の子供よ、ぼくたちは―そして、平成