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〈盗作〉の文学史 市場・メディア・著作権

出版社名 新曜社
出版年月 2008年6月
ISBNコード 978-4-7885-1109-5
4-7885-1109-6
税込価格 4,180円
頁数・縦 492P 20cm

商品内容

文学賞情報

2009年 第62回 日本推理作家協会賞受賞

要旨

つくづく人間(作家)は面白い。盗作、パクリ、剽窃、無断引用、著作権侵害、作家のモラル…をめぐって繰り広げられたドタバタ(悲喜劇)を博捜し、事件としてでっち上げられる過程を冷静に考察した“盗作大全”。すべての作家、作家志望者、文学愛好家必読必携の書。

目次

序章 盗作前史―偽版・代作・著作権
第1章 メディアの事件としての盗作疑惑
第2章 新人賞と盗作事件
第3章 オリジナルという“データ”
第4章 素材と創作のあいだ
第5章 作品の自立と模倣の可能性
第6章 異メディア間における盗作疑惑
第7章 インターネットという新しい告発装置
第8章 その他の事件

おすすめコメント

いやあ人間(作家?)はつくづくおもしろいですね。本書は、文芸作品をめぐって起こった「盗作」事件を取り上げて分析・検証したものですが、ここまで徹底的に、文芸における盗作を収集したものはかつてなく、資料的価値としてだけでも手元に置いておく意味はあるでしょう。えぇ、あの人が? というような大物作家が次々に登場します。そのうえ、本書は読み物として抜群に面白いです。新人賞を受賞したある作家は、本文だけでなく受賞のコメントまで、盗作していた! などなど。パクリ、剽窃、盗作、無断引用、著作権侵害…… をめぐって繰り広げられるドタバタ(悲喜劇)を、冷静に拾い上げ考察した「盗作大全」。すべての作家、作家志望者、文学愛好家、必携の書でしょう。

著者紹介

栗原 裕一郎 (クリハラ ユウイチロウ)  
1965年神奈川県生まれ。東京大学理科1類除籍。都立日比谷高校中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)