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環境と差別のクリティーク 屠場・「不法占拠」・部落差別

関西学院大学研究叢書 第126編

出版社名 新曜社
出版年月 2009年4月
ISBNコード 978-4-7885-1149-1
4-7885-1149-5
税込価格 2,420円
頁数・縦 219P 22cm

商品内容

要旨

食肉センター建設反対運動から部落差別の調査は始まった。調査拒否に真摯に向き合いながら聞き取りを重ね、被差別の生活文化を掘り起こす。環境と差別の見えない絡まり合いをときほぐし、“構造的差別”を支える規範の正体に迫る“批判的ソシオグラフィ”の試み。

目次

序章 “見えないもの”を書く技法―批判的分析としてのソシオグラフィ
第1章 “対話”としての環境調査
第2章 屠場建設問題と環境表象の生成―環境の定義と規範化の力
第3章 構造的差別と環境の言説のあいだ
第4章 屠場にて―私のフィールドノートから
第5章 牛を丸ごと活かす文化とBSE
第6章 環境のヘゲモニーと構造的差別―大阪国際空港「不法占拠」問題の歴史にふれて
第7章 被差別部落で聞く
第8章 「よそ者」としての解放運動―湖北における朝野温知の運動の軌跡
第9章 被差別部落への手紙

出版社・メーカーコメント

屠場つまり食肉センター(牛や豚を屠畜・解体して食肉を生産する工場)は環境を悪化させる迷惑施設であるという周辺住民の建設反対運動から、著者の被差別部落の調査は始まりました。「そんなこと聞いてどうするん」という調査拒否と沈黙に真摯に向き合い、対話困難な相手から深い語りを導いた調査の過程が、手紙やエッセイのスタイルでいきいきと描き出されます。著者は〈批判的ソシオグラフィ〉を編み出して聞き取りを重ね、被差別の生活文化を掘り起こしてきました。〈構造的差別〉を支える規範の正体に迫るとともに、環境と差別の見えない絡み合

著者紹介

三浦 耕吉郎 (ミウラ コウキチロウ)  
東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。関西学院大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)