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昭和二十年 第12巻

木戸幸一の選択

草思社文庫 と2−16

出版社名 草思社
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-7942-2221-3
4-7942-2221-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 347P 16cm
シリーズ名 昭和二十年

商品内容

要旨

六月初め、ようやく木戸は和平案を天皇へ上奏した。これまで幾たびも和平案を潰してきた木戸だが、なかでも開戦直前の高松宮と山本五十六の乾坤一擲の試みを潰したのも彼だった。この歴史に埋もれた昭和16年11月の秘話をこの巻では詳細に追求する。またグルー演説を待って近衛、吉田茂、鈴木貫太郎、皇太后がどのような動きをしたかを振り返る。沖縄戦は最後の局面を迎えていた。

目次

第35章 この一年半を回顧して(六月十四日)(一昨年に戻って―グルーのシカゴ演説
ルーズベルトとグルー
昨年に戻って―近衛文麿と吉田茂 ほか)
第36章 さらに前に戻って昭和十六年十一月三十日(六月十四日)(「これが天なり命なりとはなさけなき次第」―山本五十六、ぎりぎり土壇場で
「最後の聖断のみ残され居るも」―高松宮、ついに使命を果たせず
木戸幸一、いったい、なにを望んだのか―「陸海軍の真の協調」)
第37章 大宮御所、そして日比谷公会堂(六月十四日)(天皇、皇太后を訪問
田中喜代子の誕生会
林基世と岩淵敬子の誕生会)

おすすめコメント

敗戦の年の全社会の動きを描く大作シリーズ。内大臣木戸がこれまで戦争回避をいかに妨害してきたか。開戦直前の山本五十六による避戦工作秘話など六月までの回顧。

著者紹介

鳥居 民 (トリイ タミ)  
1928年(昭和3年)、東京牛込に生まれ、横浜に育つ。水産講習所を経て台湾政治大学へ留学。台湾独立運動に関わる。現代中国史、日本近現代史研究家。2013年1月急逝。享年八十四(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)