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「生類憐みの令」の真実

出版社名 草思社
出版年月 2019年9月
ISBNコード 978-4-7942-2413-2
4-7942-2413-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 303P 19cm

商品内容

要旨

「生類憐みの令の全貌」が初めて明らかに。徳川五代将軍綱吉は、二十数年もの間、生類憐みの令を出し続けた。犬、馬から、鳥、魚介類、虫まで、あらゆる動物への慈愛を説き、その理念と実践を人々に強要したが、彼はなぜ、そこまで過剰な行為に走ったのか?個人的な願望をこれほど赤裸々に表明し、周囲に強要し続けた将軍は、歴代将軍で綱吉しかいない。生類憐みの全法令をつぶさに検証し、綱吉の心の闇に迫る。

目次

明暦の大火―生類憐みの原風景
生類憐みの令はいつ始まったのか
僧隆光は、生類憐みの令を進言したのか
生類憐みの令、発令される
牛、馬、鳥、魚介、虫…連発される禁令
馬憐み令
「捨て子」の養育令・禁止令は、生類憐みの令なのか
徳川光圀の生類憐み
「聖人君主」への道
「トビとカラスの巣払い令」とは何か
中野犬小屋時代
それぞれの終焉

おすすめコメント

日本人なら教科書で誰しもが習う犬公方・徳川綱吉の「生類憐みの令」。再評価が進んでいるというこの法律は、本当は動物愛護の先駆的な実例だったのか、それとも単に民を苦しめた悪法だったのか?『犬たちの明治維新』の仁科邦男さんが、細かく丹念に資料を読み解き「生類憐みの令」の真の姿をあらわにする!

著者紹介

仁科 邦男 (ニシナ クニオ)  
1948年東京生まれ。70年、早稲田大学政治経済学部卒業後、毎日新聞社入社。下関支局、西部本社報道部、『サンデー毎日』編集部、社会部などを経て2001年、出版担当出版局長。05年から11年まで毎日映画社社長を務める。名もない犬たちが日本人の生活とどのように関わり、その生態がどのように変化してきたか、文献史料をもとに研究を続ける。ヤマザキ動物看護大学で「動物とジャーナリズム」を教える(非常勤講師)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)