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解説屋稼業

出版社名 晶文社
出版年月 2001年8月
ISBNコード 978-4-7949-6496-0
4-7949-6496-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 238P 20cm

商品内容

要旨

著者はプロの解説屋である!?本を勇気づけ、読者を楽しませる鹿島流真剣勝負の妙技、ここにあり。

目次

第1章 解説屋は伴走者である(一行分の人生を生きぬいた男たち―川本三郎『スタンド・アローン』
さらば、夏の光よ―川本三郎『マイ・バック・ページ』 ほか)
第2章 感性の連帯保証と、とびきり愉快な別解(「赤と黒」と「右翼の黒幕」―『大岡昇平全集』月報21
『幸福号出帆』と『鏡子の家』の関係―三島由紀夫『幸福号出帆』 ほか)
第3章 「問い」の質と量(丸谷流エッセイのおもしろさ―丸谷才一『青い雨傘』
パリの風来坊日本人―藤田宜永『巴里からの遺言』 ほか)
第4章 時代を読む、歴史を読む(近代日本と官僚制、あるいは三島由紀夫―猪瀬直樹『ペルソナ三島由紀夫伝』
二十世紀の「知の考古学」―丸谷才一・山崎正和『二十世紀を読む』 ほか)

おすすめコメント

フランス文学者にして稀代の愛書家、読書家、エッセイストとして知られる氏の初の「解説」集。人は文庫本を手にしたとき、巻末の「解説」から目を通すことが多い。原作を生かすも殺すも「解説」次第。だから「解説」書きは真剣勝負。きっと原作も読みたくなる名「解説」36本に「解説屋稼業」の道を説くエッセイを付す。秀逸な読書ガイドでもある一冊。

著者紹介

鹿島 茂 (カシマ シゲル)  
1949年、横浜市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。フランス文学専攻。現在、共立女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)