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コンヴァージェンス・カルチャー ファンとメディアがつくる参加型文化

出版社名 晶文社
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-7949-7248-4
4-7949-7248-2
税込価格 4,070円
頁数・縦 553P 21cm

商品内容

要旨

『サバイバー』、『アメリカン・アイドル』、『マトリックス』、『スター・ウォーズ』、『ハリー・ポッター』…世界的ヒットを記録したエンターテインメントは、多くのファンたちが積極的に参加することで熱狂の渦が生まれた。映画やアニメ、ゲーム、コミックなど多岐にわたるメディア・プラットフォームのもとに、ポップカルチャーのファンたちは集まり、コミュニティをつくる。そこは新しい知識が生み出され、主体的な参加が促される創造的な場である。メディア研究の第一人者が、“コンヴァージェンス”の理論を用いてトランスメディアの複雑な関係を読みとく名著。ファンと産業界が衝突しながらも、ともに切りひらいてきた豊かな物語世界の軌跡をたどり、参加型文化にこれからの市民社会を築く可能性を見出す。

目次

イントロダクション 「コンヴァージェンスの祭壇で祈ろう」―メディアの変容を理解するための新しいパラダイム
第1章 『サバイバー』のネタバレ―知識コミュニティの解剖学
第2章 『アメリカン・アイドル』を買うこと―私たちはリアリティ番組でどのように売られるか
第3章 折り紙ユニコーンを探して―『マトリックス』とトランスメディアのストーリーテリング
第4章 クエンティン・タランティーノの『スター・ウォーズ』?―草の根の創造性とメディア産業の出会い
第5章 どうしてヘザーは書けるのか―メディアリテラシーとハリー・ポッター戦争
第6章 民主主義のためのフォトショップ―政治とポップカルチャーの新しい関係
結論 テレビを民主化する?―参加の政治学
あとがき YouTube時代の政治を振り返る

著者紹介

ジェンキンズ,ヘンリー (ジェンキンズ,ヘンリー)   Jenkins,Henry
南カリフォルニア大学教授。コミュニケーション&ジャーナリズム研究科、映画芸術研究科、ならびに教育研究科で、デジタル時代の参加型文化やファンダム、若者教育などを教えている。同校着任以前はマサチューセッツ工科大学(MIT)にて比較メディア研究プログラムを立ち上げ、ディレクターを長らく務めた
渡部 宏樹 (ワタベ コウキ)  
筑波大学人文社会系助教、エジプト日本科学技術大学客員助教
北村 紗衣 (キタムラ サエ)  
武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授
阿部 康人 (アベ ヤスヒト)  
駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部グローバル・メディア学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)